最近あまり情報が入って来ないが、今年を代表するイベントとなった感のある中国の大洪水。
大洪水の惨状が伝えられる度に胸のすく思いがする御仁も多かろう。三峡ダムが決壊するかは一大関心事でもある。一方サバクトビバッタは中国に来ず期待外れな感はあったが、そのほかの飛蝗・イナゴ類が大活躍してくれたみたいで、悪事の限りを尽くす中国にはイイ具合に鉄槌を食らわせているが、まだまだ足りないとお嘆きの貴兄も多かろう。


小生としては一つだけ気がかりな事である。
中国で茶といえば福建の烏龍茶や雲南のプーアル茶は馴染みがあるが、安徽省(あんきしょう)で産される礽門(キームン・Keemun)茶を御存知だろうか?
何とコレ、ダージリン(Darjeeling=インド)、ウヴァ(Uva=スリランカ)、と並ぶ世界三大紅茶の一つ。微かにスモーキーアンドスイートで厚みがある感じの香味とシルキーな舌触りが持ち味の紅茶。日本での知名度はあまり高くないが、小生は30年近く親しんでいる。キームンは19世紀後半、清朝の時代に福建のラプサンスーチョン紅茶をヒントに作られ始めたと考えられるが、欧米では大人気である。セレブの為の紅茶だった時代もある。

keemun01

調べてみると、安徽省の山間部でも標高が凡そ1800m位の急斜面に畑が広がる。安徽省も水害は酷く50日近く水浸しの状態が続いている。ただ、礽門は標高も高く急斜面なので水浸しという事は考えにくいが、これだけ豪雨が続けば崖崩れ、地滑りといったものが心配である。
茶畑なんて出来る所は標高がある、土地が痩せている、斜面と云った様な他の作物が育て難い所が定番である。狭山等の様に標高の低いなだらかな丘陵地というのが稀なのである。


キームンの産地は黄山山脈といわれる所で、年間200日も雨が降り霧が立ち込める所で、これが紅茶を育むのに非常に良い環境だとの事。幾ら湿潤で元々雨が非常に多いとはいえ、豪雨が続いて畑が土砂崩れとかで崩落したら元も子もない。そうなると生産者が畑を棄てて逃げる事も十分あり得る。
災害で作れなくなって価格高騰、輸出が滞って価格高騰、価格どうこう以前に物が無くなるというリスクがあるので小生も取敢えず買い増ししてストックを増やしているのであった。




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