ニューソク通信社のYou Tube にこんなのがあった。弁護士法人の経営破綻なのだが、それを搔い摘んで述べて行くとこうなる。

東京ミネルヴァ法律事務所破綻したのは御存知だろうか。あまり話題にならなかったが、同法人は6月10日に解散、同月24日東京第一弁護士会が破産申し立てしたのだが、その負債は51億円、預り金31億+広告費未払20億=51億円という訳である。
弁護士法人でそんな負債を抱えるのか?と思うだろうが、弁護士法人破綻としては異例の規模であった。
預り金は貸金業者から撮った過払い金でクライアント(この場合は過払いしていた人)に本来支払いする金で、人件費やその他経費などとは別口座で管理しなければならない所を、そうしていなかった可能性が高い。(そうさせなかったのか)


ここで、過払いは何故出来たかというと、規定の違う2つの法律が存在しているからであった。
出資法は上限が29.2%で刑事罰あり、これが利息制限法では元本が10万以上100万未満なら18%で刑事罰はなし。この2つの違う法律の規定の間で生まれていたのがギャップが所謂グレイゾーンだったが、2006年末に貸金業法改正が行われた、2007年末にその第1段階が施行開始。そして2010年6月にはグレーゾーン金利は完全に廃止、行政処分の対象となった。(第5段階)
これで「過払い金」が生れたわけである。

3db108

2006年に出た最高裁判決で金融業者が「看做し弁済」を主張する事が事実上不可能になって、グレーゾーン金利は違法とされ払い戻し対象に対象となった。
そこで弁護士等の代理人を入れさせた上でほぼ自動的に払い戻す形に、そこで代理人に入る弁護士としては苦労せずに手数料を手っ取り早く稼げる。
こうして近年は「過払い金問題なら〇〇法律事務所」とかいって広告打ちまくる。テレビでもラジオでもその他メディアでも弁護士法人や法律事務所の広告が目に付く様になったわけである。
過払い金は法曹界にとっても広告代理業、メディアにとってもバブル、金のなる木であったのだ。


そこにミネルヴァの経営権を握っていたのが株式会社リーガルビジョン=公告代理業・コンサルティング業務の会社。その代表が兒嶋勝(元武富士)再建回収でも凄腕だったと言われる。弁護士等の「士業」を専門に相手にして、資金繰りに困っていた所を狙い打って甘言を弄して接近、コンサルティングと称して経理から宣伝から色々人を入れて、乗っ取る。
それこそクライアントに払うはずの金も根こそぎ持っていた。


リーガルビジョンをいつの間にか子会社にしたのがRVH=2部上場、元々は医療画像機器の会社で2部上場を果たしたが、それはとっくに撤退。色々な仕手筋なんかのおもちゃになってその後ユーキトラストの傘下に。これが元ライブドア社長の熊谷文人を始めとして旧ライブドアの人間で固められていた。
ミネルヴァからリーガルビジョン吸い上げられた130億がRVH に、そうするとRVH の業績が上がる、株価が上がる、そこでユーキトラストはその株を売り抜ける。つまりそれは錬金術(殆ど株価操作に近い)


2017年位には過払い金バブルも下火になるのは見えていたので、Rビジョンはトランスフィナンテックというペーパーカンパニー?に売却される。Tフィナンテックは長野で税理士をしている人物が代表となっている。RVHの社長を2014~19年までしていた沼田英也も旧ライブドアGの人間。そこも沼田氏は社長退任し、一取締役に。

このようつべの内容を搔い摘むとこんな感じだが…
け取れる筈だった過払い金は戻らす、吸い取った奴等の錬金術に使われて消える。司直の手が本来なら伸びる筈だが、関係者は安全圏に逃げている様に見えるので難しいかも知れない。
それだけではなく、Rビジョンとマスコミの間とかこの仕掛けの彼方此方に反社勢力が介在していたとかいうきな臭い話もあったりするらしい。どうやら掘ったら闇が結構深そうな話である。


弁護士事務所だてらにCM をやたら打ってたり、所属弁護士が彼方此方TV に出てるのは怪しいと思った方が良いかも知れない。

因みに、過払い金請求だけ武富士の弁護団の一人だったのが、吉村洋文=大阪府知事
竹中平蔵が作らせた政治ゴロ=維新の会、ここに極まれりという事か。




当サイトは各種ランキングに参加しておりますので、画面右側若しくは記事内のバナーをクリック下さい。

ブログランキング・にほんブログ村へ