今回はレバノンのデフォルトの話の続きだが、ここで先ず何故首相であったサード・アル・ハリーリを辞任に追い込む程、民衆の怒りが爆発したのか?
その引金を引いたのはワッツアップ(WhatsApp)への課税だと言われる。内戦後の1990年代後半は年当りで5%を超える経済成長まで見せていた様で、しかも在外移民のシンジケートによる送金で一部の恵まれた階層には金があったが、肝心の公共部門には金がなかった。15年に渡る内戦で有能な人材も流出したため枯渇状態であった。通信会社は国が握っていたが、これを含めた政府系企業は全般的に腐敗が酷かった


公共サービスの不全を挙げてみると…
年間20億円の予算を電力会社に注ぎ込んでも24時間の発電が出来ない。
ネット接続速度が世界一遅いと言われる。
去年10月の大規模山火事の際、消防用ヘリが使用不能状態でキプロスからの小型機による消火支援を仰いだ。
5年前には廃棄物回収が不能になり町中にゴミが溢れ返って廃棄物危機なるものが起きた。
こんな辺りが有名だが、まだまだ探せばタップリあると思われる。



宗教対立を防ぐために敷かれた宗教セクト別指定席というシステムが利権と腐敗の温床になった。元々建国以来宗教対立が根深く、それが長期間の内戦の大きな原因にもなった事への反省から、宗派間の政治対立を避ける目的で、イスラム教スンニー派・シーア派、キリスト教マロン派といった主だった宗派に対しそれぞれ首相、国会議長、大統領をポジションを割り当てるという慣行が形成された。しかしこれで各宗派セクト毎の巨大利権構造が定着し不正と腐敗を生み出していった。シーア派(ヒズボラも含む)がイランをバックに勢いを増して来た事の警戒感が広がり、そこに利権とべったりな上級市民とその他大勢との対立が酷くなる中での大規模デモだった。全人口609万人の国で宗派を越えて100万人超が抗議デモに参加したので、人口の約16.5%に相当する計算になる。

内戦終了後の1990年代からレバノン経済の足枷だったのは政府公共部門の資金繰りだった。公務員給与と国債などの利払いだけで国家予算歳出の80%程度に達するという苦しい財政状況で、これが約30年近く続いた計算である。ここに上述の腐敗の数々があって、政府の金が平気でジャンジャン泥棒されていたというのだから、デフォルトになるのも当り前だと言える。

カルロス・ゴーンはレバノン人シンジケートを使って又他の国にでも逃亡するのだろうか?

rmtblossoms03
(これでゴーンも完酷もサクラサクとか言ったらお天道様が怒るでしかし!)

今度こそ完酷ブッ壊れる?
レバノンのデフォルト自体が世界経済に及ぼす影響は然程大きくないだろうが、こういうものは連鎖する可能性が高い。李地域のウォンが暴落の兆しを見せている。
中獄の経済は今や機能不全状態でリーマンショックより酷い状態にあるのは御承知の事と思われるが、抑々経済が悪い状態が続いている完酷にはこれが重く圧し掛かっている。IMF は韓国に利下げを要求していて、現行の政策金利は1.25%なので下げる余地もあるのだが、利下げするとウォン暴落が起きる可能性は高い。1997年のアジア通貨危機の際もウォン暴落からデフォルト起こしてIMF の介入を招いた。そこから社会や人心の荒廃が大きく進んだのは間違いない。しかも2008年のリーマンショックの時もウォン暴落が起きてデフォルトの手前まで行っている。
あの大統領の無能さから思えば利下げという英断は降し難いであろう。譬え利下げをしてももう助からない可能性は高い。それは中国の属国みたいに成り下がって依存を深め過ぎているからである。GDP は世界12位というのだがその割にウォンは弱い通貨で、簡単に暴落する程脆弱な所がある。要は信用度があまりにも低いのである。
更にはあの無能在寅大統領が脱原発を急速かつ強引にゴリ押したため、原発を担っていた斗山重工は巨額の損失を負わされ、傘下の数百社が廃業に追いやられて数万単位の失業者が出る事がほぼ確定した模様である。代替エネルギーとして導入された太陽光発電は中国製品だらけでこの分野も中国に乗っ取られた形になった。
話は飛ぶが序に言えば韓流アイドルなんてみんな一緒、世界標準というものを振り翳しては大量生産粗悪品みたいである。外需に頼れるだけ頼って豊かさを保とうなんて絵にも描けない餅でとんでもない思い上がりに過ぎなかったとしか言い様がない。
そんなチョンコどもには今度こそぶっ壊れて欲しいと思うのは小生だけだろうか?




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