今回登場のワインはカリフォルニアからのものだが、何時買ったかなんてもう覚えてはいない。それでも10年近く前に神田のワインショップで買ったのは確実な様だ。
Clos Mimi (クロ・ミミ)はサンタマリアに存在していたワイナリーだが、とにかく情報がない。
1996年にTim&Mimi Spear (ティム&ミミ・スピアー)の夫婦が始めたワイナリーで、どうやら2009年まではワインの生産を行っていた模様である。ここは自社畑を持っておらず、契約生産者から買ったブドウのみでワインを作っていた可能性が高い。2010年夏に原料のブドウを買うためのライセンスを失ったとの情報を見つけたので、2009年が最後のヴィンテージになったと考えられる。Paso Robles(パソ・ロブレス)、Santa Ynez (サンタ・イネス)地域の農家から購入した Syrah 100%のワインに特化したワイン造りをしていた様で、北ローヌの様なワインを目指していたと思われる


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ここでフィーチャーしているPetite Rousse (プティット・ルース)はその中でもエントリークラスで、この上にはBunny Slope(バニー・スロウプ)、Shell Creek (シェル・クリーク)といったボトルが存在していた。

ワイン自体のインプレッションという事になるが
先ず色を見ると、均一なくすんだガーネットで深度はかなりある。

拾い出したエレメンツを挙げて行くと…
主だった所としてはブラックチェリーシャンボールリキュール野薔薇ローズヒップ
そこから続くものとしては、ラズベリールバーブハスカップ、クローブ、シナモン焼きたてバゲットArmagnacプルーン

タンニンは変に目立たないが、酸が強くしかもシャープというか収斂性まで感じる。口の中ではそこがどうしても目立ってしまう。溶け込んだ様な感じと丸みは時間経過の後から広がって行くものの、長さはmedium to long という程度に留まってしまう。ただ、そうは言ってもニューワールドにありがちな不自然な下品さは感じられず、結構奇麗に纏まった液体である。
このワインの位置付け(エントリークラス)と価格からすると健闘してはいる。総体的にはには一寸濃いめのSaint-Joseph というイメージか。


スコアリングの結果は…、17~17.5 / 20 という微妙なものになったが、3000円程度の価格であった事を考えれば完全に「当たり」である。
このClos Mimi は非常に有能なワインメーカーだったのではないかという印象で、前出の上級キュヴェも手に入れて飲んでみたかったというのが率直な印象であるのと同時に、僅かな年数で消えてしまったのが惜しまれる




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