近鉄阪神の相互乗入開始から10年、阪神的には今の所成功といえるこの路線だが奈良~神戸を一本で結んだという事の功績は大きいといえる。団体臨時列車ながら近鉄の特急車が阪神の線路を走った事は大いなるインパクトを齎したがこれに留まらず、更なる活用法が色々検討されている様でもある。

hs9202@nukd01
「大震災の落し子」阪神9000系9202F 快急阪神三宮行き・額田駅北側のストレート

阪神三宮までとなっている相互直通だが、これの山陽姫路までの拡充を望む声もある。だが、残念ながらその場合山陽電鉄神戸高速がネックとして出て来る。それこそ塩屋のS 字あたりで近鉄まで撮れる様になったら鉄道ファンの一人としては嬉しいだろうが、姫路~奈良となると通しで利用しようというのはあまり現実的とは言えない。現実を鑑みると山陽電車の特急=直特も区間利用を重視したサービスに重点を置いている。まず第一には山陽側で近鉄車を迎え入れるにも設備の大幅改修が必要になる上に、神戸高速鉄道に於ける車両限界等の問題をクリアするのは実質上不可能である。

加えて阪神サイドにも癌がある。それは阪神御影駅のあの形状である。神戸~奈良の列車が全線快速急行で尼崎を境に種別変更しない。阪神は所謂千鳥停車を採用して来た歴史もあり、昔から御影では特急=停車で快速急行=通過だった。尼崎(若しくは西九条)で特急⇔快急という種別変更をした方が阪神線内ではシンプルに出来て良いと思われるが、御影駅の形状がネックになって種別変更が出来ないのである。

kt1244@hhan01
1230系+8600系区間準急大阪難波行き・東花園駅南側で恩智川越しに

近鉄特急乗入の定期化はあるのか?
しまかぜアーバンライナーが阪神に乗り入れると期待を煽る様な記事を書くマスゴミもあるが、それは不勉強を曝す事に他ならない。徒に希望を語っても現実問題の前にはアホな空論になってしまうケースは多い。
その現実を語るとだが、21000 / 21020系23000系50000系は何れも流線型のノーズセクションを持っているから先頭車が少し長くなっている。それでは御影駅を通過すら出来ないのは確実である。
先述の通り同駅はホームの有効長が短い上に駅自体が非常にタイトなカーブになっているから21m級車体で停車させる事が出来ない。流線型で先頭車が21mを超える車両では通過ですら重大な問題が生じる模様である。
アーバンライナー伊勢志摩ライナーしまかぜ近鉄特急のフラッグシップである。阪神間でも客層があまり良いとは言えない阪神沿線の事でもあるから、近鉄もこれらを乗り入れさせる程御人好しでもなかろう。フラッグシップトリオは阪神には勿体なさ過ぎると思われる。同時に近鉄側の車両運用という面からも23000系50000系は編成数が少なく余裕がない、言い換えれば阪神走る程暇ではないのである。
近鉄側からすると、沿線人口は減少が続いていて近鉄特急の利用者も減る事が十分予想される。阪伊特急も4両が多くなった気がする。そこで新しい利用者を開拓して特急網を維持しようとするなら阪神への直通特急定期化はチャンスであろう。阪伊を延長運転して神伊特急として走らせるなら現実的なテコ入れ策にはなり得ると思われる。

このネタでまだもっと語れるので、次回は Part3 へと進む



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