今回は南イタリアのワインで先日テイスティングした物をフィーチャー。今回お出ましとなる Feudi di San Gregorio (フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ)といえば、Mastroberardino (マストロベラルディノ)と並ぶ Taurasi (タウラージ)の巨頭である。勿論、Taurasi どころか Campania (カンパニア州)を代表するワイン生産者である。
この両巨頭によって Aglianico (アリアニコ)という葡萄も、それから作られる Taurasi を含めた色々なワイン達も陽の目を見る事が出来たと言える。そしてこの両巨頭は Taurasi DOCG と IGT Irpinia Rosso の両方で秀逸なワインを作り出している。
長い歴史を誇る Mastroberardino に対して、この San Gregorio は1986年創業というから歴史は浅いのであるが、デビューして10年にも満たない時点(1990年代)から高評価を連発し、あっという間に南イタリアのスーパースターに登り詰めた感がある。
その原動力になったワインの一つが今回フィーチャーする IGT Irpinia rosso Serpico (セルピコ・イルピニア・ロッソ)である。pre-phylloxera (プレ・フィロキセラ)、つまりフィロキセラ禍(19世紀後半)の前から存在する畑のアリアニコから作られているらしい。(フィロキセラを免れた自根モノかどうかは知らないが)


この Aglianico という葡萄はかなり晩熟で、その上少々ミステリアスな所がある。タウラージ周辺と気候や土壌が良く似ている他の場所で育てても上手く育たず、それ故に南イタリアの一部地域専用品種というポジションに留まっている。

sgrirp96serp01  sgrirp96serp02

ヴェスヴィオ火山( Monte Vesuvio )から40km程東にある近い火山性土壌の畑で育てられた Aglianico 種は10月中旬~11月上旬にかけて収穫され(遅っ!)、ステンレスタンク内で30~40日掛けて発酵醸造される。その後マロラクティック発酵を経て18ヶ月間フレンチオークの樽で熟成され更に12ヶ月の瓶熟となる。このワインは無論、アリアニコ100%である。
このワイン、こんなバカでかいエティケットを使っていたのはこの1996ヴィンテージまでだったらしく、翌1997年にはこの半分位のサイズになり(普通のサイズ)、2001年頃から黒い小型の物に変わった。2009年頃からは現行の金色小型ラベルを採用している。


さてここからは本題であるワインのインプレッションに入って行く。
色はガーネットでルビーパープルは残さないがルビーレッドを残す。レンガ色はまだ入っておらず、予想より少し若い印象。
そして、拾い出したエレメンツを挙げて行くとこういう感じだろうか… 
リコリスブラックベリー、ブラックチェリー、ハスカップ、ブルーベリーBénédictine黒文字
続くグループとしてビターチョコ濃縮グレープジュースコーラ煎ったカカオ(アフリカ系)オールスパイス、クローブ
そこに加えて微かにジュニパーやタール、肉系のニュアンスまで乱入する場面も

タンニンが目立ち総体的に甘苦いフィーリングでしかも閉じ気味。その陰から熟成感を感じさせる旨味感と比較的穏やかな酸が主張して来る。香味の出方は完全にシームレス。果実の完熟感とそこから変化して生じる旨味感はかなりのレベル。返りは何しかフルーティーで結構甘美、諄くなることはない。このワイン、22歳となった現時点では変わり目なのかも知れない。完全覚醒によって甘美この上ない液体へと変貌を遂げるそのステップを踏んで行くのだろうか?、その一方構造面で一寸緩さも感じてしまう部分もあるので、そこは断言し辛い。


最後はスコアリングとなるが…、迷う部分もあるものの、 18 / 20 は献上出来よう



当サイトは各種ランキングに参加しておりますので、画面右側若しくは記事内のバナーをクリック下さい。
御訪問の序でにその中のどれか1つでもクリックを頂ければ幸いです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 酒ブログ ワインへ
にほんブログ村