小生位の世代だと、東武特急というとスペーシア100系ではなくこちらを思い浮かべる御仁達も多かろう。1960・70・80年代と東武鉄道の顔であり続け、その独特の風貌と相まってファンを魅了し続けた 1720系 、通称 DRC
DRC とはいっても DeLuxe Romance Car の略であるから、世界的に有名な彼の Domaine de la Romanée Conti (ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ)ではない方の DRC である。(曝
実を言うと小生は東武、殊に伊勢崎・日光線とは縁遠い人生を送って来た為か、この車を生で目撃した回数は五指にも余る程度かも知れない。ただそういう個人的事情とは関係なく、この車両が伝説のスターである事に異論を差し挟む余地はなかろう。


東武博物館で 1721号車 (第1編成の浅草側)が保管されているのは有名だが、残されているのは運転台側の半分のみである。同一編成の日光側先頭車= 1726号車 は岩槻城址公園内に保存されている。車内が公開される事がある為、階段が付いてしまっているが、丸儘1両が保存されている。この編成の中間車2両=1724・25はわたらせ渓谷鉄道の神戸駅でレストランとして再利用されている。
今から5年以上前の話だが、1726号車目当てに2013年の9月末に岩槻城址に行ってみた。



tb1726@iwat02

1721号車はナニワ(アルナ)工機製造で、こちらの1726号車は日本車両製造(東京支社蕨工場)での製造である。第1・第2編成はナニワ工機と日車の混成軍であった。

実を言うと小生、幼少期に乗車した様な記憶もあるが定かではない。(ビスタカーはちゃんと記憶しているのに…)
小学校低学年の頃だったと思うが、図鑑でその姿を見た時には何しかゴツくて仰々しい出で立ちだと感じたものだった。
それから40年近くを経た2013年の時点でだが、静態保存車ではあっても改めてその姿を拝んでみると、クラシックでヴィンテージな佇まいに魅せられてしまう。ライト回りのゴツさには驚いてしまう。縦長のボックス状のライト回りというと、 EF66-0 番台 然り、 181系~489系 に至るまでの国鉄特急ボンネット達も採用していたが、この DRC の奴はやり過ぎ感がいっぱいである。鹿の角みたいな飾りも何か意味があったのだろうか?
作り易さや空力特性、メンテのし易さが求められる今の時代ではこんなデザインは到底許される訳がない。


tb1726@iwat04

撮影した時間は日没も迫った17時30分頃、周囲の木々の影が映らない様な時間帯を選んで夜景の様な撮り方で撮るのが良かろうと思ったのであった。西の空が小生の予想より明るかったのは計算外だった。
1720系が絶賛晒し中なのは公園でも北東側の隅っこで、隣接するのが第 3駐車場で、この駐車場だけ何しかクローズする時刻が早いので17時台の撮影になってしまった。
歩くのが面倒でも第 1若しくは第 2駐車場に入れておくべきだった。そうしておけばトワイライトやブルーモーメントで撮れたかも知れない。今の時期なら周囲の欅も芽吹いておらず、9月末に比べれば日の入りも早いから群青色の空をバックにした絵も可能かもしれない。
現在2019年、この車がこの場所にやって来たのは1994年なので、晒し者歴も 25年になるのである。


tb1726@iwat03

今でこそどの業界も「インバウンドが~」と喚き散らし、「外国人観光客へのアピール」なんて事を馬鹿の一つ覚えの如く連呼しているが、今から60年も前に外国人観光客誘致の為の仕様をふんだんに盛り込んで DeLuxe の名に恥じない豪華仕様の列車として登場したのは正にエポックメイキングな事だったと言える。
当初備えられたジュークボックスやサロンは後年外されてプチ豪華位にダウンしたとはいえ、この風貌そして格調高さと相俟って終生その存在感は褪せる事はなかったと思われる。
この 1720系 は打倒国鉄の切り札として登場し、東京~日光間の競争では完全に勝ったと言える。ただし、賞レースでは キハ81系 に敗れた(1961年)。
2006年から現在に至るまで東武とJR は「日光」・「きぬがわ」で相互乗入を行っているが、そんな事 DRC の時代には誰が想像しただろうか?


tb1726@iwat01

画面左サイドを見ると分かるが、何故信号機まで建ててあるのかは理解に苦しむ。(この蛇足は東武から押し付けられたのか?)

1960年から1973年にかけて 7編成42両が製造されたが、第6編成=1771F 竣工から第7編成=1781F 竣工までの2年の間に、1700系を1720系そっくりさんに作り替えて(更新して)しまったのは有名な話。
如何にもケチな東武らしい暴挙といえばそれまでだが、途中で1720系と同じ台車やモーターを交換してしまったので、それなら1700系は完全に没にして1720系を最初から真っ新で作れば良かったやんかという事は言えるが、それだと最終増備が第9編成になり、この系列の附番からすると1800番台に行ってしまう。それを防ぐために1700系を クリソツDRC に更新したのか…、というのはさすがに牽強付会が過ぎるか?


登場時と大きく変わる事無く走り続けた1720 / 1700系も100系スペーシアの登場でバブル末期の1990年から廃車が始まるのだが、そして1991年8月に定期運用終了、9月にラストランを行いその歴史に幕を下ろした。ただ、ここで東武鉄道を甘く見てはならない。同社は再びの暴挙に出る!
それがりょうもう用200系への「更新」だった(紙の上の話ではあるが)。ほぼ同世代の西武NRA 10000系でも101系の「廃車機器流用」なのにである。その「更新された姿」はシンプルといえば聞こえはイイが、何しか地方私鉄の特急というレベルにしか見えない。



tb209@kksgy01
209編成 北越谷~大袋間、所謂イ86号踏切にて 2009年1月

この200系、1990~98年の8年に渡って「更新」されてきたが、何せ1700系の機器を流用していたりする事も考えると、東武自体は将来の去就について何もアナウンスしていないが、あと5年以内にはその命運も尽きるのではないかと思われる。

tb20x@kask01
春日部を通過して野田線を潜る手前のカーブにて 2013年9月末
編成番号特定は出来ないが、パンタの形状からして201~206編成の何れかであるのは明らかである。

西武では遂に「肉棒電車」「走る肉茎」が登場し、実質上無塗装のボディと相まってデビュー前から悪趣味感を振り撒いている。鉄道に限った事ではないが今の世には如何せん見た目にチープで悪趣味な物が溢れ過ぎである。他に類を見ない存在感や格調高さという付加価値を生み出すようなデザイン力というものも消え失せてしまったのだろうか?

ここまで色々書いて来たが、最後に東武史上随一ともいえる名車にはこの曲を捧げてこの記事を締める事にする。

その曲とは…、Queen 初の本格的ヒットシングルである " Killer Queen " (1974)である。
アルバム " Sheer Heart Attack " からシングルカットされて英国でTop 3 、アメリカでもTop 20 入りを果たした曲だった。尚、一部の御仁達には歌詞の中の「gunpowder, gelatine 」という部分が「がんばれ田淵」と聞えるのだとか(曝)(笑)(余談だが、フレディと田淵氏は同い年)


因みに、Freddie Mercury (フレディ・マーキュリー)氏が死去したのは東武DRC ラストランから77日後の1991年11月24日だった。
実際の曲に関しては、こちらのようつべでも御参照頂きたいのだが、フレディの画面を通じて放つホモ感が半端なく草生える



She keeps Moët et Chandon in her pretty cabinet
Let them eat cake, she says just like Marie Antoinette
A built-in remedy for Kruschev and Kennedy
At anytime an invitation you can’t decline

Caviar and cigarettes, well versed in etiquette, extraordinary nice
She’s a kilker queen
Gunpowder, gelatine, dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind anytime
Recommended at the priceInsatiable an appetite…, wanna try ?

To avoid complications, she never kept the same adress
In conversation, she spoke just like a baroness
Met a man from china, went down to Geisha Minah
Then again, incidentally, if you’re that way inclined

Perfume came naturally from Paris ( naturally )
For cars she couldn’t care less, fastidious and precise
She’s a kilker queen
Gunpowder, gelatine, dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind anytime

Drop of a hat she’s as willing as playful as a pussy cat
Then momentarily out of action, temporarily out of gas
To absolutely drive you wild, wild…, she’s all out to get you

She’s a kilker queen
Gunpowder, gelatine, dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind anytime
Recommended at the priceInsatiable an appetite…, wanna try ?
You wanna try ?





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