今年も大きなアニヴァーサリーを迎えた車両は色々存在したが、その中の真打はやはりコレに尽きるだろう。日本鉄道界最大のスターとして君臨し続けたあの機関車

小生、正直言うと幼少期には EF66 といってもピンと来なかった。小生の幼少期は1970年代だが、この時代勿論100番台(サメちゃん)は存在せず、走っていたのは基本番台(即ちゼロロク様)。EF66 はそもそも貨物用の罐で、(高速貨物用に開発されたのだから当然だが)旅客列車を牽引するなんてありえない時代だった。小生は子供心に、関係ない遠い世界の存在みたいに看做していた様に思う。


都内で生まれ育った小生は貨物列車を見かける機会に恵まれず、それもあってか機関車というと EF64 EF65 EF81 にシンパシーを感じていた様に思い出される。それでもその圧倒的な存在感は否定しようがなく、旅客列車を牽引する日が何れ来ないかと思っていたのも確かである。

tomix660b

モデル撮影会の小道具として2016年春に導入したTOMIX のHO ゲージ模型、価格は23000円程度。
尤もTOMIX のヤツだからその値段で収まったとも言える。天賞堂だったら幾らになるのか考えるだけで gkbr 。分割払い購入したが、HO ゲージのサイズでも小道具としてなかなか目立たせる事が出来ないのは計算外だった。


tomix660a

スタジオポートレートでもこの偉大なる ゼロロク様 の御事跡を残そうと頑張っている小生だが、この画像の様にレールに乗せて両面テープで仮止め的に固定して相手の娘に持たせると、「わぁ重い!」と言われる。値段を言うと ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル になってしまう娘もいる

tomix660d

模型を撮影するのは意外と難しい。寄って撮ると被写界深度が稼げないから、1.4m程度離れて中望遠レンズの70㎜(APSC)で撮影。少し離してやった方が被写界深度も稼ぎ易いと考えたのである。
それでも思ったようにはいかない。これでも F18 まで絞って300W のモノブロックストロボを使用して撮っている。そのストロボも300W という割にパワーがない。




EF66は御存知の通り、その試作機が EF90(後に EF66-901 となる)として制作され、2年近いテストを経て伝説のヨンサントウ改正=1968年10月に合わせる様な形で15機が投入された。それが EF66 半世紀の歩みの始まりだった。
登場から17年、貨物専用だった EF66 に一大転機が訪れた。予てからこの機関車にブルトレを牽いてもらいたいと思っていたファンは多かった筈である。3月14日のダイヤ改正でそれがついに現実のものとなったのであった。
寝台特急はやぶさのロビーカー連結により EF65 ではパワー不足という事になり牽引機として ゼロロク様 が抜擢された。同時に他の九州方面寝台特急もこの機関車が牽引する事となり、ブルトレ EF66 という時代が訪れた。
そのダイヤ改正から18日後の4月1日に「夕焼けニャンニャン」がスタートした。当時ティーンエイジャーだったおニャン子達(小生と完全に同世代)も今やその大部分が五十路なのである。若作りが過ぎる渡〇美奈代でさえ来年50になるのである。


更にその翌年11月には貨物でもスーパーライナーという花形運用が登場して、日本鉄道界の真の花形役者としての地位を確立したといえる。この両方とも国鉄民営化を見越した対策だったのは言うまでもない。


6620@kkgw01

2008年10月、加古川に赴いた際にたまたま巡ってきたシャッターチャンス。やや曇り気味であった事が幸いした。改正なら周囲の建物の影が落ちてしまうか、サイドは丸つぶれだった可能性は高い。
ゼロロク様の初撮影はこの 20号機 だった。同機はこの翌年に廃車になってしまった。60年代製造の1次車を撮れたのはこれが最初で最後という事になってしまった。
この 20号機 は 1次形である為、運転台上の「弁当箱」が付かなかった。内部機器の制限の関係でクーラーが付けられたのは 21号機 以降の 2次形のみである。因みにこの20号機は1987年8月から約5年間 特殊試験塗装 で走っていた。(どう考えても評判は悪かったのは間違いない)


6624@otbs01

2008年12月、JR 東海の尾頭橋駅から並走する名鉄を狙っていたら、東京方面へ向う 24号機 がやってきた。慌ててカメラを向けて撮ったは良いが、顔に架線柱の影が架かってしまった。シャッターを切るのが早すぎたようだった。普通ならこんなのはNG として棄ててしまうのだが、相手は何せ ゼロロク様 という事で残しておいた。
今の K-3 Ⅱならあたり構わず博打的にでも高速連射をかけてしまう所だが、この時の K-20 は連射が遅すぎて使い物にならず、基本的にワンショットで使っていたのがここでは裏目に出たか。本命より外道の方が遥かに素晴らしいのは言うまでもなく、こういうのもセレンディピティと呼べるのであろう。



6628@otbs01

実は 24号機 を撮る4か月前(8月下旬)、同じく尾頭橋で 28号機 も捉えていた。
あのクソ経営で国民に迷惑を掛けまくった国鉄が、この半端ない機械芸術を作ったなんて信じられない様な事実でもある。(尤も、クソ経営になったのは国鉄自体だけの責任とは言えないが…)

光線状態等々を考えると決して褒められたショットではないが、今となっては大事な宝物である。




さて、この国の鉄道史に燦然と輝く金字塔である 偉大なる領導機様 を讃え申し奉る一曲として先ずは今回セレクトしたのはコレ!
Carpenters (カーペンターズ)が1970年に放った有名曲、"(They Long to Be) Close To You " である。このデュオにとっては最初の全米#1ヒットであり、カナダ、オーストラリアでも#1となり、全英チャートでもTop 10 入りをして、翌年のGrammy Award も獲得に繋がる。

2回続けてかよ!と思われるかもしれないが、この曲を出す事は以前から決めていたのであった。

それこそ有名過ぎて犬でも猫でも知っているというレベルで、もはやスタンダードの域に入っているといえるが、曲については こちらのYouTube でもご覧頂きたい

中京地区の方々は、嘗て中京テレビのクロージングとして1999~2007年にかけて使用されていた Cubic U (宇多田ヒカル)のヴァージョンを思い出されるのではないだろうか。


Why do birds suddenly appear everytime you’re near ?
Just like me, they long to be close to you
Why do stars fall down from the sky everytime you walk by ?
Just like me, they long to be close to you


On the day that you were born, the angels got together and decided to create a dream come true
So, they sprinkled moon dust in your hair of gold and star light in your eyes of blue


That is why all the girls in town follow you all around
Just like me, they long to be close to you


On the day that you were born, the angels got together and decided to create a dream come true
So, they sprinkled moon dust in your hair of gold and star light in your eyes of blue


That is why all the girls in town follow you all around
Just like me, they long to be close to you
Just like me, they long to be close to you


Waaa..., close to you... Waaa..., close to you... Ahhh..., close to you…

小生は勿論、鉄道ファンならそれこそ誰もが傍にいたいと思う存在、それが ゼロロク様 である!

てなわけで、Part 2 へと続く!



)1970年のアルバム、 " Close To You " のタイトルトラックでもある。この曲、実はカヴァーである。オリジナルは Richard Chamberlain (リチャード・チェンバレン)が1963年にリリースしたものである。作曲者は Burt Bacharach (バート・バカラック)とHal David (ハル・デイヴィッド)



当サイトは各種ランキングに参加しておりますので、画面右側若しくは記事内のバナーをクリック下さい。
御訪問の序でにその中のどれか1つでもクリックを頂ければ幸いです。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 酒ブログ ワインへ
にほんブログ村