Château Léoville Poyferré (レオヴィル・ポワフェレ)といえば、所謂 「Léoville 3兄弟」の一つである。元々は1638年に出来た Mont - Moytie (モン・モワティ)というボルドーでも最古のドメーヌだった。その約100年後、Moytie 家の姻戚に当る Alexsandre de Gascq (アレクサンドル・ドゥ・ガスク)がオーナーになり、ドメーヌは Léoville (Lionville が語源)に改名。これに留まらず近現代のボルドーワイン作りの基礎になる色々な手法を開発し採用して行った。
この時代には葡萄畑の拡大も進み200haに達したが、1776年に4名に対して分割して売却された。その内2名の分については1826年に Hugh Barton の下で Léoville Barton (レオヴィル・バルトン)として纏められた。(分割前のドメーヌの25%に相当)
その後 1840年に残りの 75%を占めていた  Léoville Las Cases (レオヴィル・ラスカス)から Léoville Poyferré  が分立した。Las Cases の当時のオーナーだった Adolphe de 
Lacaze から娘の Jeannne 並びその夫 Baron Jean-Marie
Poyferré de Cerès に割譲された部分が Léoville Poyferré  になる。
この 3シャトーは駐車場を共有する等、元々1つのシャトーであった事の名残りを今も残している。


現在もこのシャトーを保有する Cuvelier (キュヴリエ)一家がオーナーになったのは1920年。そしてその約60年後、1979年に当時26歳だった Didier (ディディエ)Cuvelierが取り仕切るようになると、状況が大きく変る。
Didier はその師匠に当る Emile Peynaud (エミール・ペイノー)と共に葡萄の大幅な植替え等各種の改革に乗り出す。それが功を奏したのか、冴えない時期もあったこのシャトーの評価は上がって行き、今やボルドーのトップスター達と同等以上と評される所まで来た。
去年、65歳になった Didier は姪に当たるSara Lecomte Cuvelier(サラ・ルコント・キュヴリエ)にポジションを譲り引退した。


levpoyf96a地理的な事を言えばこのシャトーはSaint-Julien でも一番北にあり、Pauillac (ポイヤック)の Pichon Longueville Comtesse de Lalande (つまり、ピション・ラランド)と境を接している。
ブレンド比率はデフォルトで C. Sauvignon 65%、Merlot 25%、Petit Verdot 8%、C. Franc 2%という構成である。


てなわけで・・・前戯はここまでにして、肝心要のインプレッションに移る

先ずはカラーについて
微かにルビー掛った濃いガーネットだが、ギトギト感は無くクリアで深度もある。

出て来たエレメンツを拾い出して行くと・・・
第1ディレクトリではカシス、ハスカップ、ブラックチェリー、カンファー、ナツメグシャンボールリキュール

次のディレクトリとしては西洋杉、山葡萄、黒胡椒、野苺セミスウィートチョコ
さらに続いて野薔薇、アッサムティー、シナモン、カプチーノラズベリー葉巻という辺りになるだろうか?

口蓋内では意外な程流麗でバランスが良いのには驚く。キッチリ熟成したニュアンスと溶け込み感がgood

タンニンのみならず酸もしっかりしていて、諄さを感じさせなかったばかりか時間経過と共に旨味感も明瞭化してくる。さすがに1990年代産のボルドーというフィーリングは避けられないものの、ボルドー本来の真髄も少しは垣間見せてくれたのはポイントが高い。
レオヴィル3兄弟の中で一番地味というのが功を奏したか。メドックの当たり年である1996という年の性格も影響しての部分もあるだろうか?


いつもの様にスコアリングしてみると・・・ 18 / 20




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