ここでフィーチャーするMarc Sorrel (マール・ソレル)というドメーヌは Tain i'Hermitage (タン・レルミタージュ)に本拠を置き、1982年に現当主 Marc Sorrel 氏が父親からワイン作りを引き継いで以降、Hermitage (エルミタージュ)の名門の一角を占める様になった。生産量は非常に小さく、Hermitage 及び Crozes-Hermitage を併せても年間で1000ケース(12000本)程に過ぎない。そのワイン作りは基本的に全房発酵で、人為的介入を控えたやり方を身上とする。Hermitage で紅白4種=通常のHermitage Rouge / Blanc、Le Gréal (ル・グレアル=赤)、Les Rocoules (レ・ロクール=白)を生産する。


ermgrl97sorl01このボトル、神戸の酒屋で15年位前に購入した記憶があるのだが、そこははっきりしない。1997というとローヌ北部は猛暑のために酸が低くて評価が分かれる年だったが、そういうクセはあるものの、総体的には優れた出来と考えられる。

ここからはワインのインプレッションに入るが・・・
色は透明感と深みのあるガーネットを呈している
香りを嗅ぎ、口に含んでエレメンツを拾い出して行くと・・・
メインのディレクトリに当る部分からは
カシスブラックベリー干し葡萄ハスカップクランベリー巨峰Fraise des bois黒文字、檜材、クローブという辺り
更にサブディレクトリ的に顕れたのは
野薔薇ラヴェンダー赤スグリスミレナツメグ、クミンシード、ココアといった所


果実の完熟感・ジューシー感、熟成による旨味感は非常に目立つ、酸は弱い訳ではないがやや後景化する傾向にある時間帯が一定程度続くものの、時間経過を経て酸とタンニンが又表に出てバランスを変える。
特に華やかという事は無いが、良く言えば非常に素直なキャラのワインとも言える。流麗でアフターも充分長く、総体的に甘美で不快に思う所は見られない。優等生的なワインとも言えるか。
何処かブルゴーニュのピノノワールの様な部分もあり、その一方で同時に昔のメドックを想起させる様な感じにも見える。


恒例のスコアリングだが、少々迷ったものの・・・ 18 / 20

ここ数年に関しては日本でこの名を聞く事もあまり無くなってしまった。これを購入した頃は1万円でしっかりお釣りも来たが、2003年ヴィンテージから高騰し、今や平均で13000~15000円相当になってしまった。



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