京急初の完全クロスシート車だった2000形、撮影出来た回数は然程多くはない。
京急の線路はそもそも都内は高架で、神奈川県内でも住宅地の間や丘陵地の崖の間際を走っている場所が多いので、撮影地のヴァラエティには乏しい。
以前は京急以外にも撮るものがまだあった事もあり、小生が京急の撮影を本格化させたのは2014年以降と非常に遅かった。嘗て 500系 がのぞみとして走っていた頃は馬込坂で新幹線を撮った序の2次会みたいにして品川界隈で撮る事はあったが、数える程のアイテムしかない。


ところでこの形式、先ずその絶対数が多くなかった(8連・4連共々6本ずつ)上に、快特引退後の運用が限定的であった事、更には8連車がデイタイムでは所謂「ニートレイン」化していた時期があった事等々が大きく影響してシャッターチャンスそのものが少なかった。
2000形のタマ数が少ない理由だが、現在でこそ A 快特・SH 快特等が存在し、10分毎に快特が走る京急本線であるが、80年代当時の快特は本数が少なかった事もあり、6編成で事足りたからであった。


2014年4月上旬に始めて能見台~文庫間のカーブを訪れた際、2000形も取敢えず1本確保出来た。

kq2051@nokdc01

このカーブの困った所は背の高い草に覆われてしまう事である。春夏期の撮影は不向きで秋冬期用なのだが、本来なら非常に好ましい時である筈の10・11月でも春以降ドンドン伸びてきた草の残骸で線路が全く見えない程になってしまうからお手上げである。
草が刈られるのは年末位らしいという事で、翌年の1月3日まで待つ事となった。

2014年の時点でも、681 / 683系 はくたか Twilight Express 北 越 北斗星 カシオペア 381系 くろしおこうのとり)等々という今となっては懐かしい限りの錚々たる相手がまだいて、如何考えてもそちらの方が断然優先だったから京急にまではなかなか手が回らんかったのであった。


kq2451@nokdc11
この時点で既に超レアになってしまった4連車=2451編成
この時点で4連は既に3本=2411・2421・2431が消滅していた。


kq2051@nokdc11
この日も結局初回と同じ2051編成だった

2015年一発目の撮り鉄としてこの場所を選んだのだが、8連と4連の1本ずつしか捕えられなかった。12月や1月だと側面に陽が回るのが遅く、その頃になると周囲の建物や高台の影が襲ってきてしまう。画面に大きく入り込む物影も相俟って冬場感はタップリである。


その後マシンも K-5 Ⅱから K-3 へとチェンジしたのと時を同じくして金沢文庫の総合車両製作所(J-TREC)脇の例の場所で挑戦するようにもなった。

kq2011@kanzb11

復刻塗装2011編成の初撮影!元々の太帯塗装の方が華があって貫禄も出てイイ!


kq2031@kanzb11

2031編成も初めて捉えた

kq2051@kanzb11

2051編成は2度目、最後の方まで残っていた編成なので捕えた回数は比較的多かった。

2011・2051編成2031編成の絵で大きな違いがあるのはお気付きだろうか?
京急随一の有名撮影地でははるが、文庫寄りに構えるか八景寄りに構えるかで構図が少し変るから感じも同じ様に変る。この中で言えば、2031編成は少しだけ八景寄りで撮った絵である。


線路が緩くカーブする所で望遠でやや正面気味の構図で切り取るのは此処の定番だが、八景駅に近付いて中望遠で撮ることも出来る。移動式の障害物が存在していたりするので注意が必要である。

かくして、
首都高又は横横を飛ばして現場近くのパチンコ屋の駐車場に車を入れ、現場へ歩いて撮影を行い、パーキングから出た後の帰りは16号一般道を只管関内まで上って、市内で少し道草を食ってから国道1号を直走り帰京するというパターンで何回も行動する事になったのである。
ここ数年、特に首都圏では撮ろうにも撮るべきものが減ってしまった中に於いて、晴天の撮り鉄日和なら、「取敢えずビール」ならぬ「取敢えず京急」という定番を小生の中に作らせたのはこの2000形だったと思われる。



さて、この2000形に捧げる初回の一曲として、Stephen Bishop (スティーヴン・ビショプ)が1983年春に放ったスマッシュヒットである " It Might Be You " を取り上げたい。
この曲は Dustin Hoffman (ダスティン・ホフマン)が女装して主演した映画 " Tootsie " (トッツィ=公開は1982年末から)のテーマ曲だった。つまりこの形式が登場した頃の作品という事になる。
小生もこの映画はTV で2回位見た記憶があるが・・・、ホフマン氏演ずる売れない俳優だった Michael Dorsey がソープオペラ(日本で言う嘗ての昼ドラの様なヤツ)のオーディションを受けるが敢え無く落選。しかし翌日女装して Dorothy Michaels の名でオーディションを受け直すと合格してしまう。女装は一時的なものとしてやるつもりだったのが、あれよあれよと「女優」として有名になってしまう。165cm と小柄なホフマン氏だったからこそ成り立った様な映画だともいえる。

これがどの様な曲だったかについてだが・・・、リンクを貼るしか出来ないので(ヨウツベを直接貼っても再生不可)、多少不便だが此方のリンクからお願いしたい。

Time..., I’ve been passing time watching trains go by
All of my life, lying on the sand watching sea birds fly
Wishing there would be someone waiting home for me
Something’s telling me it might be you, it’s telling me it might be you

All of my life, looking lovers go walking past
All of my life, wondering how they met and what makes it last
If I found the place, would I recognize the face ?
Something’s telling me it might be you, yeah, it’s telling me it might be you

So many quiet walks to take, so many dreams to wake
And we’ve so much love to make
Oh, oh, I think we’ve gonna need some time, maybe, all we need is time
And it’s telling it might be you, all of my life

I’ve saving love songs and lullabies
And there are so much more no one’s ever heard before

Something’s telling me it might be you, yeah, it’s telling me it must be you
And I’m feeling it’ll just be you, all of my life

It’s you..., it’s you..., I’ve been waiting for all of my life
Maybe it’s you, maybe it’s you..., I’ve been waiting for all of my life
Maybe it’s you, maybe it’s you..., I’ve been waiting for all of my life
Maybe it’s you, maybe it’s you...


Part 2 へと続く!



)Stephen Bishop は1951年カリフォルニア州の San Diego (サン・ディエゴ)で出生。
少年時代はクラリネット奏者だったが、高校時代に The Beatles の影響を受けてギターに転向し、16歳でバンド活動を始める。1976年にソロでデビュー。" It Might Be You "、" On And On " 、" Save It For A Rainy Day " と云った所が代表曲



当サイトは各種ランキングに参加しておりますので、画面右側若しくは記事内のバナーをクリック下さい。
御訪問の序でにその中のどれか1つでもクリックを頂ければ幸いです。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ   にほんブログ村   にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ   にほんブログ村   にほんブログ村 酒ブログ ワインへ   にほんブログ村



写真 ブログランキングへ