今年も早ければあと40~50日程度で上場企業の株主総会が行われる様になる。
阪急阪神ホールディングスが成立したのは2006年10月1日であった。所謂「村上ファンド」が阪神電鉄に買収を仕掛けた結果、最終的にこういう形になったのだが、関東在住の小生でもその時の騒ぎを恰も昨日の事の様に覚えている。
そしてあれから10年以上が過ぎた今、20代前半以下の世代にこの話を振っても「知らない」と返される事が多くなった。尤も関東でこの話を知っている人間の数がそもそも少ないのかも知れない。
現行塗装の8000系
阪急阪神HD の株主総会は当然今年も行われる筈であるが、去年の総会では阪神電車のこのカラーリングにクレームが付いてニュースにもなった。阪急との統合前にも同じケースが数回あった。
クレームをつけた株主は何処まで本気でこのカラーリングを辞めさせようとしているのか判らないが、アクティヴィスト(activist)という類の勢力の御仁ではなかろうし、この巨人的塗装がコーポレイト・ガヴァナンスに大きく影響する事象とも考えにくい。(註1)
合法的に本気の本気を示すなら、それこそ同じ様な思いを持つ株主達や沿線住民を結集して訴訟を起こすという選択肢も無くは無い。しかしそれも多分棄却はおろか却下で終る可能性が極めて高い。他には不乗運動・不買運動というのもアリかも知れない。
ただ、非合法な闘争もOK としてしまったら選択肢は大きく広がるが・・・。
ところで小生は思うのだが、この様なクレームを付けて悦に入られる御仁達は、阪神電車がそれこそ全て末期色にでもなれば良いとお思いなのだろうか?
そんな事を言うのであれば青胴車=ジェットカーも許せないという話になってしまうのではないか?
5500系新塗装は何やら横浜DeNA ベイスターズの出来損ないみたいにも見える。
虎=黄なんてそもそも非現実的で非科学的な話である。
哺乳類の体毛色は赤(レンガ色)と黒だけで黄色なんて存在しない。(色素細胞の有無濃淡で白やグレーは出来る。)
実際の虎もオレンジかかった赤茶色である事が多い。
NFL の Cincinaty Bengals (シンシナティ・ベンガルズ)というチームのヘルメットを思い浮かべれば良く判る。(註2)(註3)
このベンガルズ、80年代はそれなりに強かったが、90年代は低迷を続けた。今世紀に入ってからはそれなりの頻度でポストシーズンに進んではいるのだが、中の中から中の上という位の微妙なポジションに甘んじているチームである。
チームカラーはそれこそオレンジ・黒・白で、ヘルメットはオレンジを地色にして黒い虎模様になっている。(あまり趣味が良いとは思えないが・・・)因みにこのチームは1968年のエクスパンションで加盟したので今年で50年目の節目を迎える。Bengals の名の由来は虎の中でも最大級で最も獰猛なものとして知られるベンガル・タイガーである。シンシナティ動物園にいたベンガル虎に因んでこの名前が付けられた。
栄光の 赤胴色 を経験していない9300系
確かに今のオレンジのカラーリングはちな巨の小生からしても未だに違和感を覚えるが、間違っていると一概に否定すべきものには思えない。本来の虎というものにやや忠実な方向になったと思えば目くじらを立てて非難の対象にすべきものではなくなる筈である。
ただし、やや忠実な方向に向おうとすると巨人にも近付いてしまうのも事実で、これは何とも皮肉で悲劇的とも言えてしまう。
この問題を解決するやり方として、野球を電車の方に寄せて行く考え方を採って阪神タイガースを「阪神ベンガルズ」に改名するのもアリかも知れない。毎年微妙なポジションをうろついているこのチームには御似合いかも知れない。
第2の方策として、ベンガルズの由来になった動物園のベンガルタイガーはその白変種であるホワイトタイガーだった事を考えて、チームカラーを黄から白に改めて、トラッキーも真っ白、電車も白地に黒い細帯を3本位入れる様なカラーリングに改める。
さすがにここまでやってしまうとやり過ぎやとは思う。このカラーリングで6両編成だったら見た目にはキツイ(多分)。
上信電鉄150形白虎仕様
(註1)2008年の所謂リーマンショックを受けて、2010年のイギリスを皮切りにスチュワードシップ・コード(stewardship code=機関投資家の行動原則)が各国で制定されるようになり、2014年には日本でも制定された。これを受けてここ数年でアクティヴィストの動きが日本企業に対しても活発化している。
(註2)戦前にも同名のチームが存在していたので、NFL のこのチームは厳密に言うと2代目になる。
Paul E. Brown (ポール・E・ブラウン)が Cleveland Browns (クリーヴランド・ブラウンズ=初代)のヘッドコーチから1963年に追放された5年後、同じオハイオ州内のシンシナティに AFL (当時)のエクスパンションに伴い誕生したチームに主要株主・ジェネラルマネージャー兼ヘッドコーチとして参画した。2000年から使用されている本拠地スタジアムは Paul Brown Stadium である。
(註3)Paul Brown の名は Cleveland Browns チーム名の由来そのものである。初代の Browns は1996年、Baltimore (ボルティモア)に移転、名称も Baltimore Ravens (レイヴンズ)となっている。現在のブラウンズは1999年新規に設立された「2代目」である。
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阪急阪神ホールディングスが成立したのは2006年10月1日であった。所謂「村上ファンド」が阪神電鉄に買収を仕掛けた結果、最終的にこういう形になったのだが、関東在住の小生でもその時の騒ぎを恰も昨日の事の様に覚えている。
そしてあれから10年以上が過ぎた今、20代前半以下の世代にこの話を振っても「知らない」と返される事が多くなった。尤も関東でこの話を知っている人間の数がそもそも少ないのかも知れない。
現行塗装の8000系
阪急阪神HD の株主総会は当然今年も行われる筈であるが、去年の総会では阪神電車のこのカラーリングにクレームが付いてニュースにもなった。阪急との統合前にも同じケースが数回あった。
クレームをつけた株主は何処まで本気でこのカラーリングを辞めさせようとしているのか判らないが、アクティヴィスト(activist)という類の勢力の御仁ではなかろうし、この巨人的塗装がコーポレイト・ガヴァナンスに大きく影響する事象とも考えにくい。(註1)
合法的に本気の本気を示すなら、それこそ同じ様な思いを持つ株主達や沿線住民を結集して訴訟を起こすという選択肢も無くは無い。しかしそれも多分棄却はおろか却下で終る可能性が極めて高い。他には不乗運動・不買運動というのもアリかも知れない。
ただ、非合法な闘争もOK としてしまったら選択肢は大きく広がるが・・・。
ところで小生は思うのだが、この様なクレームを付けて悦に入られる御仁達は、阪神電車がそれこそ全て末期色にでもなれば良いとお思いなのだろうか?
そんな事を言うのであれば青胴車=ジェットカーも許せないという話になってしまうのではないか?
5500系新塗装は何やら横浜DeNA ベイスターズの出来損ないみたいにも見える。
虎=黄なんてそもそも非現実的で非科学的な話である。
哺乳類の体毛色は赤(レンガ色)と黒だけで黄色なんて存在しない。(色素細胞の有無濃淡で白やグレーは出来る。)
実際の虎もオレンジかかった赤茶色である事が多い。
NFL の Cincinaty Bengals (シンシナティ・ベンガルズ)というチームのヘルメットを思い浮かべれば良く判る。(註2)(註3)
このベンガルズ、80年代はそれなりに強かったが、90年代は低迷を続けた。今世紀に入ってからはそれなりの頻度でポストシーズンに進んではいるのだが、中の中から中の上という位の微妙なポジションに甘んじているチームである。
チームカラーはそれこそオレンジ・黒・白で、ヘルメットはオレンジを地色にして黒い虎模様になっている。(あまり趣味が良いとは思えないが・・・)因みにこのチームは1968年のエクスパンションで加盟したので今年で50年目の節目を迎える。Bengals の名の由来は虎の中でも最大級で最も獰猛なものとして知られるベンガル・タイガーである。シンシナティ動物園にいたベンガル虎に因んでこの名前が付けられた。
栄光の 赤胴色 を経験していない9300系
確かに今のオレンジのカラーリングはちな巨の小生からしても未だに違和感を覚えるが、間違っていると一概に否定すべきものには思えない。本来の虎というものにやや忠実な方向になったと思えば目くじらを立てて非難の対象にすべきものではなくなる筈である。
ただし、やや忠実な方向に向おうとすると巨人にも近付いてしまうのも事実で、これは何とも皮肉で悲劇的とも言えてしまう。
この問題を解決するやり方として、野球を電車の方に寄せて行く考え方を採って阪神タイガースを「阪神ベンガルズ」に改名するのもアリかも知れない。毎年微妙なポジションをうろついているこのチームには御似合いかも知れない。
第2の方策として、ベンガルズの由来になった動物園のベンガルタイガーはその白変種であるホワイトタイガーだった事を考えて、チームカラーを黄から白に改めて、トラッキーも真っ白、電車も白地に黒い細帯を3本位入れる様なカラーリングに改める。
さすがにここまでやってしまうとやり過ぎやとは思う。このカラーリングで6両編成だったら見た目にはキツイ(多分)。
上信電鉄150形白虎仕様
(註1)2008年の所謂リーマンショックを受けて、2010年のイギリスを皮切りにスチュワードシップ・コード(stewardship code=機関投資家の行動原則)が各国で制定されるようになり、2014年には日本でも制定された。これを受けてここ数年でアクティヴィストの動きが日本企業に対しても活発化している。
(註2)戦前にも同名のチームが存在していたので、NFL のこのチームは厳密に言うと2代目になる。
Paul E. Brown (ポール・E・ブラウン)が Cleveland Browns (クリーヴランド・ブラウンズ=初代)のヘッドコーチから1963年に追放された5年後、同じオハイオ州内のシンシナティに AFL (当時)のエクスパンションに伴い誕生したチームに主要株主・ジェネラルマネージャー兼ヘッドコーチとして参画した。2000年から使用されている本拠地スタジアムは Paul Brown Stadium である。
(註3)Paul Brown の名は Cleveland Browns チーム名の由来そのものである。初代の Browns は1996年、Baltimore (ボルティモア)に移転、名称も Baltimore Ravens (レイヴンズ)となっている。現在のブラウンズは1999年新規に設立された「2代目」である。
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