ネット通販をしているワインショップや酒屋は多いが、そのホームページやメルマガを見ていると、「嘘付け、ドアホ!」「たかがこんな物、ようこんな大袈裟に褒めれるなぁ」「酒屋辞めて太鼓持ち=幇間になった方がエエの違うか?」と突っ込みたくなる様なセールストーク的文句が並んでいる事が多い。そんなのにはウンザリな小生である。
その事はネット通販に限った事ではなく、10年以上前の事だが都内にあるワインショップを訪れたらそこで延々とセールストークを聞かされてウンザリした記憶がある。商売熱心なのはイイが、「舐めんのもエエ加減にせぇや、コラ!」と思わず口走りそうになった小生だったのである。(その時点で小生のワイン歴は約20年)


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※画像はあくまでもイメージであり、記事の内容と直接関係するものではない

去年秋に大阪市内のこの酒屋を訪れた際も、お店の御仁と色々話しているうちに、目に付いたワインそれぞれの作りについて突っ込むような質問もしてしまう。
そうすると「我々酒屋は商品を褒めるのが仕事ですから」と言われてその挙句、「一般の方があれこれと好き勝手に書いたりできるのが羨ましいですわ」と本音を少し厭味がてらに零された。

確かに、売ろうとしている商品の欠点を挙げる奴はいない。貶された物を買おうとする消費者もいない。下手に商品の欠点なんか他言しようものなら、メーカーやインポーターから取引を切られてしまう可能性も高いから、言えない事も多いのは充分に理解出来る。


でも、「良い所ばっかりの物って本当にあるんでちゅかぁ~」と思わないのだろうか?
「こういうところは素晴らしいですが、ここの部分は欠点です。そこをご勘案してご納得頂けるのならお買い上げ下さい」という所まで言ってくれる相手なら誠実だと思ってしまうのが小生である。でも、どんなに突っ込んでも「素晴らしい部分」しか言わない奴も多いのが現実でそこが困る。


今年に入って先日別の酒屋でこんな話をしていたら、「あなた(=小生)位良くお判りの方が相手なら、個々のワインの長所も短所も正直且つストレートに言えます。でも例えば若し初心者に近い様な方が相手だと弱点については言い辛いものがありますし、そこは言い方を慎重に考えざるを得ません」、との言葉を聞いた。(一部意訳入りだが、要旨としては斯様の次第)
更に続いて、「褒め様が無い物は仕入れませんよ、うちの店は」
牽強付会にでも褒めて売りつければ商売としてはその方が合理的なのだろうが、そこはプライドと矜持が許さないという事らしい。
そこの酒屋とはまだ 7年程度の付き合いしかないのだが、小生はその店をリスペクトしている。そこまでしっかり仰って頂けるという事が有難いと思う小生である。




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