当サイトで2度目の登場となる Haegelen-Jayer (エジュラン・ジャイエ)だが、この作り手は既に幻になってしまった。そもそも、このドメーヌの所有していた畑の面積は 4.2ha と非常に小規模という事もあり日本で見掛けるチャンスも非常に少なかった。
ドメーヌ自体についてはこちらの記事でも触れている。Jayer とは名が付いてこそいるが、当主だった Alfred Haegelen (アルフレッド・エジュラン)氏自身は Henri Jayer (アンリ・ジャイェ)の姪である Madeleine Jayer (マドレヌ・ジャイェ)の配偶者であり、外戚の一人となる。(1962年に結婚)
ワインの作りも日本でだけやたら有名な Henri Jayer とそれを受け継いだ Méo-Camuzet (メオ・カミュゼ)の系統とは全く異なるものだった。
2013年に取り上げた Echézeaux (エシェゾー)と今回フィーチャーする Clos de Vougeot (クロ・ドゥ・ヴージョ)がこのドメーヌの2枚看板だった。実はこの生産者は2009年に殆どの畑を Domaine Laurent (ドメーヌ・ローラン )に貸し出ししてしまい、1969年から続いた40年の歴史に事実上のピリオドを打った。(理由は高齢になったための引退)


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この非常に貴重になってしまったワインについてだが・・・(テイスティングは2016年の春頃)
色は微かにレンガ色の入ったガーネット
香味のエレメンツを挙げて行くと先ずは、シナモン、クローブ、ナツメグ、黒文字という所から始って、ラズベリー、苺、Fraise des Bois、クランベリー、レッドサワーチェリー、というあたりの赤系果実達がじわじわ出てくる
更に Fernet みたいなイタリアハーブ系苦味酒、野薔薇、ローズヒップブラックソーン(果物)、ブラックチェリー
これで終らずミント、昔のコーヒーリキュール焼きたてのクロワッサン、焼きたてのバゲット、後に微かに葉巻


酸はまだ強く出て来るが、タンニンは表立っては強く出て来ず、全体的にお澄ましの様な躯体を見せている。
ボディはまだタイトさを残すものの、果実味、酸、タンニン、旨味感の溶け込み方は絶妙。やや淡い感じもあるが、それでもコンスタントで水平に広がりながらしっかり伸びる、消えそうで消えない。
迫力不足を感じてしまう場面もあるものの、クラシックなブルゴーニュの良さは十分に見せてくれるので、1998という年の特徴を考えれば、全然素晴らしい部類か。
ただ、惜しむらくはアフターが静かで一押しが足りない事か

この Clos de Vougeot をテイスティングしたのは2年近く前、Echézeaux v.v. の方は約5年前なのでこの両者を一概に比較するのは難しいが、如何考えてもEchézeaux の方が良かった事は間違いない。

いつもの様な感じで採点してみると・・・ 17.5~18 / 20



)ベルギーの菓子職人からワインに転向し、ネゴシアン(nègociant、酒商)として一躍スターになった Dominique Laurent (ドミニク・ローラン)が息子の Jean (ジャン)と共に2007年に開始したドメーヌ部門。正式には Domaine Laurent père et fils
ワインを樽で買い付け熟成と瓶詰のみ行う場合はネゴシアン物として出るが、自社畑にて栽培から瓶詰まで一貫で行って出されたワインはドメーヌ名義で出される。(ラベルも違うので容易に見分けが付く)



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