本章に入る前に、先ずは1997年の海外スポーツを振り返ると、史上最年少というキーワードが欠かせない。
テニスでは何といっても Martina Hingis (マルティナ・ヒンギス)の活躍が目立った。1月の全豪オープンを制して史上最年少で世界ランク1位を奪取。更には同年のウィンブルドン・全米オープンも制圧して3冠に輝く。しかし、彼女のシングルプレイヤーとしての天下は2年程で終わってしまう。
その後は2度の引退と復帰を経て近年は混合ダブルスを主体にプレイしていたが、この秋に3度目の引退を発表した模様である。

ゴルフでは言うまでもなく Tiger Woods (タイガー・ウッズ)が史上最年少でマスターズを制し、一気にトップの座に躍り出て最強の座を欲しい侭にした。
あれから20年、落魄れたタイガー・ウッズは今や見る影もなくなり生際も後退し、すっかりおぢさんになってしまった

奇数年恒例の陸上世界選手権はアテネで行われ、日本選手の獲得メダルは2個で両方とも女子だった。(マラソンの鈴木博美が金、10000mの千葉真子が銅)

サッカー界では、5月28日に行われたUEFA チャンピオンズリーグ決勝で Borussia Dortmund (ボルシア・ドルトムント)が Juventus (ユヴェントス)を下して初のヨーロッパ制覇を成し遂げた。

モータースポーツを振り返ると、1月のダカールラリーではシノケンこと篠塚建次郎が日本人として初の総合優勝を飾った
F-1 では Jacques Villeneuve (ジャック・ヴィルヌーヴ)と Michael Schumacher (ミヒャエル・シューマッヒャ)が王座を争い、この年は Villeneuve が僅差で勝利。父である Gille Villeneuve (ジル・ヴィルヌーヴ)が成し得なかったタイトルを獲得。
又、彼自身はこれでアメリカ時代のCART シリーズ、インディ500に続いての「三冠王」に輝く事となった。
2輪車のロードレース世界選手権(現・MOTO GP)では、500ccクラスで Michael Doohan (マイケル・ドゥーハン)が4年連続チャンピオン(翌年、最終的に5連覇となる)、250ccクラスでも Massimiliano Biaggi (マッシミリアノ・ビアッジ)が4連覇を達成。


何とも懐かしい名前が連発した所で、今回のネタとなる車はコイツ!


653k301@nkgw01n
(那珂川の鉄橋を渡るK301 編成単独7連 2012年2月)

JR 東日本 E653系

485系 殺死の刺客として~
1997・98・2005年に72両が日立、近畿車輛、東急車輛にて製造され、「フレッシュひたち」として投入された。これで常磐線に残っていた 485系 を抹殺しやがった
1998年にグッドデザイン賞も獲得したが、鉄道友の会の賞レースでは同期生に 大正義なライバル (それは後々述べるが)がいたために如何にもならなかった。
それでもJR 東日本となってからの交直流車としては初の50 / 60HZ 両用対応となり、耐寒構造にプラスして耐雪構造も備えた。


外観については、白とグレーメタリックを基調にして、下部のカラーリングを編成毎の色違いにした。
K301・305=スカーレットブロッサムK302・308=ブルーオーシャンK303・306=イエロージョンキル(ジョンイルではない)、K304・307=グリーンレイク、付属4連の K351~354は全てオレンジパーシモン
4連が全てオレンジであるために、11連運用ではカラーリングが揃えられないというジレンマが出来てしまったのであった。


653k354@nkgw20
(那珂川の橋梁を渡り勝田に向うK354編成以下11連 2009年9月撮影)

小生がフレッシュひたちに乗車したのは2008年11月の1回しか無い。それまで茨城に足を運ぶ事など殆どなかった小生だが、当時水戸市内で繁栄していた有名な酒販店を訪問する事にしたのだった。
水戸に行く、しかも買物前提なら車で行けば良い筈なのだが、当時はガソリンが異常に高騰していた状況で、平日という事もあり常磐線の特急を利用してみる事にした。
上野に到着した時刻の関係で利用したのがフレッシュひたちだったのだが、乗ってみるとガッカリ。これは E257 系にもいえる事だが、内装が一寸チープでシートの印象も良くなかった。これでは 485系 も浮ばれないと思われた。
この設計コンセプトは「これからのスタンダード」「洗練されたシンプルさ」なのだが、それも度を過ぎてチープになってしまったという事だろうか?
おかげで帰りに乗車した 651系 が余計に良く思えたものだった。



653k304@uchr01n
K304 編成の7連 2010年12月・内原~赤塚間)

常磐線の特急運行形態再編と新型車導入計画が発表されたのはこの時期。そこから常磐線がやや慌しくなってきたのであった。だがその話は3ヵ月後に暗転してしまう…


653k306@uchr01
K306 編成単独7連 2013年2月・友部~内原間)

2010年末以降は E657系 の投入と 651系 の撤退が迫っていたこともあり、常磐線方面に繰り出す機会は増えた。ただし、ターゲットはあくまでも 651系 及び安中貨物であり、このE653 系は序でのものでしかなかった。

653k301@usk02
K301 編成以下11連で 2011年・佐貫~牛久間)


653k3002@usk01n
K302編成以下11連 2013年3月・佐貫~牛久間)

常磐線でも有名な場所からの絵を2点。国道6号の牛久沼東交差点で国道とクロスする県道からの撮影。
ここは俯瞰で撮れる良い撮影ポイントの筈なのだが、架線柱が千鳥に配置されてしまったために、下り線側の架線柱が上手く処理出来なくなっているのは困る。


常磐線の特急は E657系 投入に伴い、いわきを境に南北で再編される筈だった。2010年末当初のプランでも基本編成は新潟に転属というのは変わらなかっただろうが、付属編成はいわき~仙台の特急運用に就くと予想された。
しかし、東日本大震災と原発事故でその計画は白紙化され、 651系 E653系も常磐線で活躍する時間が伸びる事となった。常磐線は未曾有の災害に翻弄されたが(今もまだされているというのが正しいか)、2013年3月のダイヤ改正でに両系列とも定期運用離脱となった。


485系 殺死再び~
そして2013年から2年をかけて基本編成は いなほ用の1000番台U 編成 となり、付属編成は しらゆき用のH 編成 となって新潟に渡った。これで同所に残った 国民的特急車485系 は抹殺された
つまり、この E653系 は勝田と新潟で 485系 殲滅を2度成し遂げた事になり、これは皮肉にもその開発コンセプト、東日本の定番特急という役割を見事に成し遂げやがったともいえるのか?
ひたち時代にモノクラスでチープだった内装もその反省からか?改善された様で、グリーン車も設けられた事を考えれば、この転用に関してそれなりに力を入れていた事も窺い知れる。


~そして何と単色化
そんなこんなで、 いなほカラー もすっかり定着した感のあった E653系U 編成 だったが、そこに何と新たな笑撃が走った
それがまさかまさかの単色化である この単色化で瑠璃色になるものとハマナス色になるものとに分かれるという。指定保全()を迎えた編成から順次単色化すると考えられる。
U-106編成が瑠璃色で出場し運用に就いているが、間もなくU-107編成がハマナス色で運用復帰する見込みである。
新潟転属からたった4年でのこのカラーチェンジ、一体如何いう風の吹き回しというのか?
これでは西の方のある電車と一緒である この先新潟で迷走する予感がしてきた。


小生としても来年は新潟に遠征すべきと思う様になってきた。第1には終焉間近で残り少ない 115系 の事がある、同時に E653系 が全編成単色化されないうちに撮っておくべきと考えるからである。
因みに、前述の「水戸で繁盛していた酒販店」だが、既に倒産して消滅した模様である。


次はどの車両が取り上げられるか…、次回 Part 7 をお楽しみに!



)JR 東日本が採用している独自の保全体系によるもので、指定保全は2.5~4.5年のサイクルとされる。この保全体系は209系以降の車両が対象



当サイトは画面右側の各種ランキングに参加しております。 御訪問の序でにその中のどれか1つでもクリックを頂ければ幸いです。




当サイトは各種ランキングに参加しておりますので、画面右側若しくは記事内のバナーをクリック下さい。
御訪問の序でにその中のどれか1つでもクリックを頂ければ幸いです。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ   にほんブログ村   にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ   にほんブログ村   にほんブログ村 酒ブログ ワインへ   にほんブログ村



写真 ブログランキングへ