今から20年前の1997年、世の巷では何が起きたか憶えているだろうか?
「社員は悪くありません」という発言が未だに語り草になる山一證券自主廃業=破綻はつとに有名だが、90年代中盤~終盤に掛けてはバブル崩壊で蝕まれ続けた銀行・証券会社が破綻に至るケースが多かった。


神戸では児童連続殺傷事件(所謂・酒鬼薔薇事件)、更には宅見勝山口組若頭射殺事件もあった。奈良では月ヶ瀬村女子中学生殺人事件が起きた。又、東電O.L. 殺人事件(容疑者は2012年に無罪判決確定)もこの年である。
4月には連続幼女誘拐殺人事件の被告だった宮崎勤に死刑判決が東京地裁で下った。
1982年に松山で同僚ホステスを殺害したとされる福田和子が、潜伏先の福井市で逮捕されたのはこの年の夏だった。

フジテレビの台場移転(現在の酷い凋落の一番の原因とされる)、某自称公共放送が24時間放送開始(現在は両局とも国内を代表するブラック企業の一つに成り上がった?)

年末には自・社・さ連立政権からの政権奪取を狙って結成された新進党が、敢え無く僅か結党3年で瓦解し解党

色々挙げればまだまだあるが、先ずはそんな所だろうか

そんな1997年にデビューした車両達が今年20年という節目を迎えたのであった。その中から先陣を切って登場してもらうのがこの車!

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(伊勢崎線浅草口運用に就く6連の第15編成 2011年1月・大袋~北越谷間)

東武鉄道30000系

営団地下鉄(現・東京メトロ)半蔵門線の押上延伸に伴う東武伊勢崎線との相互直通に対応する車として、 10000系・3部作 の続編の様な意味合いも込めて作られたのがこの 30000系 だった。
東武としては沢山の支線を抱え、伊勢崎線の浅草口運用は6連以下でないと対応出来ない事情から、使い勝手を考慮して6連+4連という形でそれぞれ15本ずつという事で(6+4)×15=150両が作られた。東武で初めてワンハンドルマスコンや急行灯を採用、LED 式の表示機類も東武では初採用となった。東武としても経営が非常に苦しかった中でも、一種の起爆剤としての重大な使命を背負わす為に気合を入れて開発した事が伺える。
製造開始は1996年だが、営業運転に就いたのは1997年3月だった。
デビューは1997年なのに、その最大のミッションだった半蔵門線乗り入れ開始は2003年。諸般の事情で半蔵門線延伸開業が当初の予定から大きくずれ込んだのが原因だが、これでミッション遂行開始まで6年も待たされる事となり、のっけからケチが付く格好になってしまった。


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(東上本線に移ってからの第10編成 川越市~霞ヶ関間 東上線での画像は全て同所)

~誤算の塊となった悲運の車両~
前作に当る 10000系ブラザーズ が450両という大所帯に達したのに対し、この 30000系 はその1/3の150両しかない(関西ならこれでも大所帯だが)
でもコイツの最大の悲運は東武的使い勝手を考えて作ったが為に、肝心の半蔵門線・田都線乗り入れというミッションを果たせなくなった事であるのは言うまでも無い。異なった事情を抱える会社同士の相互乗り入れが実際は非常に難しいものである事を示す存在になってしまった。
何せ、田都線は国内随一の混雑率で、乗客が多過ぎてその圧力でドアのガラスが爆発して生える凄い路線なのである。6連+4連で10連を組んでも中間に運転台が2箇所余分に入るから混雑が余計酷くなると 大東急様 が因縁を付けておファビョりになられたので、東武は新たに 50050系 を投入して交代させざるを得なかった。 50000系 bros. 安物プレハブ電車だとは言っても、東武としてはメンツ丸つぶれで経済的にも痛い誤算になったのは間違いない。
天下の 大東急様 としては東武なんて下僕程度にしか見えなかった模様である。



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2編成20両を残して地下鉄直通運用から外れて地上線専用となった 30000系 だが、その事で10両貫通という縛りが無くなったにも拘らず、東武は何を思ったか13編成130両については10両貫通化工事を行い東上本線に移籍させた。 大東急様 )への中てつけとしか思えないが

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地下鉄直通車の任を解かれてからは、浅草口の運用が主になり、一時期は宇都宮線の運用に就いていた事もあった(4連ユニット)。そして2011年から森林公園検修区に移動を開始して東上本線を戦場にする様になった。
新天地となった東上本線でも主力にはなれていない。 10000系Bros. 日立製プレハブ軍団 に数で圧倒されているので、今一つその存在感を示せていない。



tb34404@nskwg01

東武がこの 30000系 で見せた気合も空回り、不動産事業とのコンビネーションも今一つで2000年頃に起きた様な経営危機が近い将来又あるのではと言われる。一番ツライ大手私鉄の座をガッチリキープしている模様である。

次回はどの車が槍玉に上がるのか…、そこは Part 2 にて!



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