御存知の通り 西武9000系 の廃車が始まったが、全検切れになるタイミングで廃車を行うと予想していた。全検切れはほぼ編成番号順になる筈であるから、先日のトレインフェスティバル 2017 in 横瀬でも廃車一番乗りで落書き用に展示されるのは9101F と予想していた。

ところが、そのイベントで展示されたのは 9106F =第6編成 だった。これは如何言う事か理解に苦しんだ小生だったが、 9000系 の台車は 101系 のそれでVFD 化(2004~2008)の際にも交換されなかった。この機器更新が台車の痛みとへたりを加速させる結果になったのは事実らしく、一番最初にVFD 化されたこの編成が最初に廃車されたとも考えられる。最初に更新された 9106・9107編成 のみが武蔵丘での施工で、続く残りの6編成については東急車輛(現・J-TREC)での施工だったという経緯も絡んでいるのかも知れない。

sb9106@tok01
在りし日の 9106F  秋津~所沢間・2014年3月撮影
小生も 9000系 には随分と遭遇しているが、この編成に出会ったケースは何故か非常に少ない様で、画像を探し出すのに結構苦労した。


この度の事で西武 9000系 を3全検にしないどころか、1日も早く全廃する意向をハッキリさせたのは確か。最初の廃車は 9106F だったが、近々9101F が全検切れで廃車になる可能性が高いと思われる。
今の西武にとって地下鉄に入れない10連ユニットは必要ないのである。西武にとっては10連固定なんてそもそも使い勝手が悪くて邪魔なのであろう。6連や4連で支線運用に対応出来る編成がどちらかというと望ましいのである。


2013年の5社相互直通開始以来、池袋~練馬の地上線については西武としては如何でも良い感じで、近い将来に特急以外は運行系統分離という可能性も考えられる。10連運用は他社様に出来る限り押し付けたいという本音がどこかにある事まで透けて見える。

この9000系は突っ込み所が多かった様に思われる。
コストをケチって 101系 機器再利用車として中途半端に作った事が、短命に終る最大の原因だったのは明らかである。約20年前に初めて乗車した時に、見た目と走行音のギャップに違和感を覚えた記憶がある。機器更新後も乗車した事があるが、その時も色々混ざった様な感じで別の違和感を禁じ得なかった。正面の貫通扉にわざわざエコマークを貼り付けて省エネ車に生まれ変わった事を今更の様にアピールしていたのも突っ込み所の一つである。
それでも20年以上優等運用主体で走ったのだから失敗作と決め付けるのは問題だが、デビュー時からボタンは既に掛け違えられていたのは間違いない。
80年代末にはVFD の技術は確立していた訳で、 2000系(Ⅲ) としてVFD 制御で6連 and 4連の様な構成で登場させるべきだった。現に登場時は4連だったのだから。(
地下鉄乗り入れを考えず、西武的な使い勝手も考えるなら尚更であっただろう。




)4連で登場した真の理由は当時の所沢工場の製造能力によるものである。



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