カリフォルニアで山火事は毎年の様に起きているが、今回の奴は桁が違った様である。
同州の北部にある Napa(ナパ)Sonoma(ソノマ)といったワインの大産地を直撃したというのが大きい。ワインは今やカリフォルニアの一大産業でもあるが、そこに齎された被害は計り知れないものとなる可能性が高い。
ブドウ畑が大きなダメージを受けてしまうと、植え替えどころか畑の土の作り直しまで迫られるであろう。そこから苗木が育ってワインが造れるようになり、そして以前のクオリティを回復するまで10年以上は楽に掛ってしまうと思われる。
再建資金が確保しきれずに潰れるワインヤードが続出する事も十分に予想される。加えて、ワインの世界でも膨張した大資本が寡占化の波を大きくしているが、これを機にその動きを一気に加速させる事も想像に難くない。

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当サイトで取り上げたカリフォルニアワイン達=左はHavens (ヘイヴンズ)、右はTruchard(トゥルチャード)

この件がカリフォルニアの話だけで済むなら小生としてはあまり困らない。カリフォルニアワインは圧倒的に北米市場で消費されるが、アジア等の市場にも出回る。世界の中でも北米はワインの一大消費地である。北米マーケットの動向が変化すれば、それは世界中に波及する。カリフォルニアワインの供給が大幅に減る(特にプレミアムレンジ以上)という事は、欧州やその他のワインの需給にも影響が出る事も意味してしまう。
実際の需給バランスの変化が明らかになる以前に、需給逼迫で高騰するという機運が「拡散」されるだけで相場は一気に高騰する。

小生の予測としてだが、これまでカリフォルニアの所謂カルトワインを漁っていた資金が、先ずはボルドーに流れ込むと考えられる。近々のボルドーのプリムール( primeur =新酒)相場の動きが一つのベンチマークにはなりそうではあるが、世界的にキャッシュフローは過剰気味で、今回の山火事で投機的資金がワインに一気に流れ込む契機が生ずる可能性は高い。


ボルドーが更に高騰すれば、当然の如くフランスの他地域、欧州各地の銘醸達も一気に引っ張られて高騰の連鎖が起きることも容易に想像が付く。ワイン相場の世界的高騰は又一段と進むと予想される。

結論:いつも通り、全く馬鹿馬鹿しくて話にならぬ!



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