Dufftown 街角ミュージック

穏健リベラルの波とマイナーパワーがこの世を救う

2019年05月

このネタもいよいよ佳境に入って来た~っという訳で、恒例鉄板のバルーンシリーズ!

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バルーンはいつも通りたった4個だが、Qualatex 得意の11インチという事で結構なヴォリューム。ルビーレッドローズピンクブルーオレンジというセレクトだが、他のグッズとのコーデも考えると大きく変える事が出来ない。
小生が選ぶのはスタンダード・ファッション・ジュエル系であり、パール・ネオン・メタリック系は一切使わない。色味や触った感触の好みという部分は大きいが、如何にも「風船らしい感じ」の奴が基本的に好きだからである。(小生も結構頑固な年代なので…
こういう時にいつも起る事だが、相手の娘も慣れないとなかなか持ち辛い様で、こちらから指導しないとフレームに上手く収まらない。フレーミング的には頭の真後ろ位に持ってくる様な感覚で持ってほ C ンゴねぇ~


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兎にも角にも、何つったって(古っ!)華やかで可愛くてイイ!
この日の撮り始めはコレだった。用意した風船を一束にして持ってもらって、彼女も嬉しそうにそれを手にする。そうすればウォームアップみたいな件は要らぬ!、もう掴みはお K!


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この日はスタジオ側の御厚意で早めに入って準備時間を取らせてもらったので、相手の娘が入りする前にバルーンを完全に用意出来た。結構ナイスなサプライズになってアゲアゲで行けるパターンになる。用意している際に 1個が途中で割れてしまったが、彼女はスタジオに居らずでセーフ。(曝)
彼女も風船を目にした途端に「わぁ~」と喜んでくれた。こうなれば占めたもの!


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床に座って風船の束を持つ。ここでもバルーンを手にしてのウキウキ感が滲み出ているのがイイ!
室内での撮影であるから座りポジションの方が良いフレーミングは出来そうで、多少は寛いだ感じも出せるだろうか?
バルーンシャインなる液体で保護艶出しをするとテカって綺麗に映るし、2時間の撮影でも最後まで楽勝で綺麗な見た目を保てる。特にルビーレッドの様なジュエルカラー(向う側まで透ける色の奴)には効果覿面。


月を跨いで Part 7 へと続く!

Apr. 2018 東京近郊での或る撮影会(現在は廃止)
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このシリーズも鉄グッズ系に戻ってのPart 5 は去年で登場50年となった EF66-0 番台 ネタ
3日後の6月1日には日本国有鉄道も70歳=古希を迎える


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タペストリー+HO ゲージのみの構成から。
テーブルは何のためにあるのかというと一見邪魔にも思えるが、右下の絵の様なポージングを可能にしている。


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直流機カラーに合わせて青いバルーンも加えた構成。左上ではスティックに付けて持たせたが、手で直接持ってもらった方がポージングの自由度が増すようであった。

EF66 が登場から50年を迎えたという事は数回触れて来た事だが、0番台で唯一アクティヴな#27しかり、最近まで残っていた#30、#33、#36等といった所も2次車であり1973~74年にかけての製造分である。それらでも約45年に渡って活躍したのだから鉄道界の国民栄誉賞モノである。
ただ、この2次車でも最近まで残ったのは殆どが73年組で、74年組の廃車の方が早く進んだという理由はブルトレにある。国鉄からJR 西日本に継承された16機は74年組だったが、ブルトレ縮小~全廃という中で貨物に移籍出来たのは4機のみだった。
西日本ブルトレ全廃に恰も符牒を合わせる様なリーマンショック並びその後の経済低迷と混乱の中で74年組ゼロロク様は一気に消えていった。
この機関車の特徴の一つでもある半吊り掛け(中空軸可撓)駆動方式=クイル式駆動の変形も寿命を縮めた大きな要因かも知れない。軸重を軽減する事には寄与したが、構造が複雑化してゴムブッシュの劣化等によるメンテナンスコストの増大というリスクも高く、使い難い機関車になってしまった事は否めない。


関連記事=EF66 The Greatest! ~EF66 生誕50周年~ Part 1  Part 2  Part 3

このネタもいよいよ終盤戦に向かって行く所で、次回はPart 6 !


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今日からモデル撮影記・Lana 嬢のシリーズに戻り、今回=Part 4 では鉄グッズを一旦離れて、あまり使う機会のない自動車のラジコン。本当に初期の頃は使っていたクッションも引っ張り出して久し振りに使ってみた。
決してラジコンとして走る事のない、小道具専用として買ったラジコンである。


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サーキット専用に30台製造され29台販売されたFXX のラジコン。秋〇原の某・ヨ〇〇シカ〇ラで買った様な記憶がある。(それすら曖昧
実車はサーキット専用という事で=自走してコースには行けないから、トランスポーターみたいなトラックにでも載せないと移動出来ないから非常に面倒な話である。


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続いては 458 Italia +クッション。小生としても本当に久し振りのコーデとなり、何しか懐かしい。スタジオでのモデル撮影を本格的に始めて約8年程だが、色々小道具が増えまくって出番無く眠っている奴も結構多くなってしまった。こういうテーブルがあるだけで小道具が使い易くて小生的には助かるが、テーブルの無いスタジオも多い。



ここからは酒シリーズ、とはいってもネタは非常に限定されていつものヤツしかない。

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何度も登場している Glenfarclas (グレンファークラス)だが、このタオルも使い始めてからもう7年になる。この蒸留所のボトルも最近購入していない上に、自宅以外の場所で保管している他の貴重なボトルをわざわざ引っ張り出すほど時間もない。そういう訳で秩父ウイスキー祭2017のボトルが小道具として専ら使用される状態が続いている。

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2度目の登場となる Jack Daniel's (ジャック・ダニエル)
コーディネートするなら今時のチャラいボトルでは気が済まないてなわけで、わざわざ80年代(と思われる)45%時代のボトルを使用しているのであるが、これももう30年前のボトルという事になる。
この創業者=Jasper Newton (Jack) Daniel =ジャスパー・ニュートン(ジャック)・ダニエルは一説によると、13歳でウィスキー製造を始めたとされる。貧困な家の出で、幼くしてMoonshine という蒸留所も経営していたDan Call (ダン・コール)という牧師の下で働き始め、その蒸留所を引き継いで Jack Daniel's を世に送り出した。因みにアメリカ政府公認蒸留所第 1 号はここである。20世紀に入り、甥に当るLemuel Motlow (レミュエル・モトゥロウ)に引き継がれるものの、1947年にMotlow が亡くなると、後継ぎがいなかった事もあって、最終的には1956年にBrown-Forman (ブラウン・フォーマン)に買収されて今に至っている。


ここはまだまだ中盤戦という事なので、次回 Part 5 へと続く!


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アンダルシア(Andalucía)のワインは酒精強化ワインもしくはそれに類するものが多いと述べたが、へレス(シェリー)とモンティーヤ・モリレスでは作り方が同じ様でいて異なる部分もある。
基本的にソレラシステムでの熟成を施すところは一緒。数十樽を3~5段に積み上げて、新しい原酒を一番上の段に注入し、熟成が進む毎に下の段の樽に送って行く。一番下の段の樽から汲み出した酒がボトリングされる。各々の樽の中の酒の量は容量の2/3程度になる様調整される。腐敗防止の為に樽の表面を黒く塗るのもほぼ一緒。


葡萄品種はへレスの場合大部分がパロミノ種である。ペトロヒメネスPedro Ximénez =以下PX とする)は主に甘口用の補助的な物に過ぎない。これがモンティーヤ・モリレスでは殆どが PX である。PXフィノアモンティヤードオロロソPX 等々悉くこの品種で作られる
へレスでは Fino を始めとしてほぼ全てで酒精強化を行う。これに対してモンティーヤでは Fino と Amontillado については酒精強化を行わなずOloroso とPX についてのみこれを行う
オロロソは最初から酸化熟成を施す物であり、PX は葡萄を天日干しした後に発酵させる途中でブランデー添加により発酵を止めて多くの糖分を残すからフォーティファイしなければならない。
PX という品種は糖度が高いので、完全発酵すればフィノの標準的アルコール度数の15%にほぼ達してしまう。Montilla - Moriles ではフィノで抑々フォーティファイの必要が無いといえる。あとは樽の中でフロールを張らせて熟成すれば完成するのである。



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Montilla - Moriles の傑作選として先ずはこの2点を御紹介
左=Bodegas Moreno (ボデガス・モレノ)Amontillado Viejo CABRIOLA (アモンティヤード・ヴィエホ・カブリオラ)
あの Tio Pepe でお馴染みのへレスの名門 Gonzalez Byass (ゴンサレス・ビアス)が昔所有していたボデガが引き継がれ1957年にモンティーヤに移って来たという事。このワインはそこの最上級でまさに超フラッグシップと呼べる逸品だが、何せ入手困難の極みにしてほぼ幻のワイン。熟成期間は恐らく30年近辺と思われ、リリースされた数も極めて少ないと考えられる。
小生は数年前に輸入されたと思われるボトルを先日何とかゲットしたが、ここ数年で価格が高騰した模様。度数は20%


右=Tauromaquia Amontillado (タウロマキア・アモンティヤード)
Perez Barquero (ペレス・バルケロ)が作り出す逸品、こちらも入手が結構難しい
熟成は12年程度、度数は19度


前段ではまだこの産地ではAmontilladoが酒精強化をしない事にはしっかり触れていなかったが、フィノの発展形ともいえるのがアモンティヤードである。フィノのフロールは抑々10~12年程度が限界であるからその先は酸化熟成に移行せざるを得ない。その際の腐敗防止策としてへレスではここでブランデーの再添加を行い18%位までアルコールを上げるケースが多いが、モンティーヤという所は内陸で大西洋に面したヘレスと比べても非常に乾燥している。水分の減少が起こり易く、結果的にアルコール度数が17~20%というレベルに上がってそのまま酸化熟成に入れるという事らしい。
アルコールが半分以上を占めるハードリカーの熟成では殆ど起らない様な現象だが、樽に入っているワインは元々15度程度でアルコールの揮発が起こり易い状況ではないと考えられ、モンティーヤのソレラでは水分の減少スピードがアルコールのそれを上回るという事象が普通に起きるのであろう。


Montilla - Moriles のワインを見て行くと、フィノ・オロロソ・PX でも素晴らしく印象的なボトルは多いが、特に蔵のエース的な存在は圧倒的にアモンティヤードである様に思われる。アモンティヤードが圧倒無双しているといっても良いかも知れない。これは Jerez (=シェリー)にはない傾向である。
そのヒントは Montilla の名前にある。Amontillado の文字は A-montilla-do とバラす事が出来る。つまり Amontillado はモンティーヤ式という意味なのである。フロール熟成が終ってから酸化熟成に移行する(ほぼ真逆の形の熟成に移行するという一種の離れ業ともいえる)、それがモンティーヤ式と表されるのであろう。


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Bodegas Robles (ボデガス・ロブレス)もモンティーヤでは有名な所で、創業は1927年。3代目に継承された1990年代からはオーガニック栽培に取り組んでいる。
画像の2本はそのラインナップ中でも特殊な存在=日本向け商品で、日本を中心としたアジア文化への理解を深めるというコンセプトがあるらしい。因みに味わいは総体的にかなり控えめである。
左=Bajosol 0/0(バホソル 0/0)は甘口で他でいうペトロヒメネスに当るが、これは樽熟成していない。
右=Bajoflor Oloroso 0/6 (バホフロール・オロロソ 0/6)オロロソでも6年程度の酸化熟成と短めである。この Bajoflor には Fino 2/0(2年熟成フィノ)・Fino 4/0 (4年熟成フィノ)・Amontillado 5/3 (フロール下で5年+3年酸化熟成アモンティヤード)もある。
数字の読み方は恐らくフロール下熟成年数と酸化熟成年数を意味しているのであろう。


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左画像=Cruz Conde Oloroso Mercedes(クルス・コンデ・オロロソ・メルセデス)16%
1902年に Rafael Cruz Conde によって創業した、こちらも Montilla - Moriles ではメジャーな存在。ワインのみならず、ブランデー、ラム、ジンその他諸々と幅広くリリースしている。ボデガの見学ツアーも積極的に受け入れている。

右画像=Taberner 2014 Vino Tinto de la Tierra de Cádiz Huerta de Alvalá
Syrah 種100%で作られる赤ワインでフレンチオーク(アリエ産)の樽で18ヶ月熟成。因みに度数は15.5%という事になっているがこれは少々嘘くさい。
生産地は Cádiz(カディス)と書いてあるが、Vino de la Tierra と付いているのでフランスでいうVin de Pays (ヴァン・ドゥ・ペ)と同じ様な位置付けで、かなり広範囲にカヴァーする名称である。


ボトルの背後にアメリカの前大統領が写り込んでいたり、何しか色々能書きが書かれている様に見えるが、小生にとってそんなのはどうでもよい。ネットで調べると何やら評価も高いように見えるが、小生の眼は誤魔化せない。簡単に言えばクソワインとまでは云わないが、かなり残念なワイン。諄くて甘ったるさも感じさせ、何処かのっぺりとしている。酸が無さ過ぎて草すら生えない。



先月の展示会で見かけたワイン以外の物としては…

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スペイン名産品といえば、先ず出て来る生ハム。アンダルシアはその中でも本場 of 本場!
画像にある Jamón Serano reserva (ハモンセラーノレゼルヴァ)は一般的な白豚から作られる。これに対しあの有難がられる Jamón Ibérico (ハモン・イベリコ)はイベリコ種黒豚から作られる。
いずれにせよ、生産地はアンダルシア及びカスティージャ(Castilla)地方の山間部に集中している。


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The Best Extra Virgin Olive Oil という触れ込みで最高品質本物のオリーヴオイルを名乗るPagos de Toral (パゴス・デ・トラル)、250mlで何と3500円
夜の内に収穫し4時間以内に絞る、添加物はゼロで酸度は0.08~0.10。14㎏のオリーヴから 1リットルしか採れないという。(通常はオリーヴ 5㎏から 1リットル)オイルではあるが紛れもなくオリーブジュースであるとの事。取扱は仙台市にあるその名も、スペインオリーブジュースという業者(ストレート過ぎて




アンダルシア自体が何と言っても観光地として、又オリーヴや生ハムの産地としてもメジャーである。一方でワインの産地としてはマイナーである。しかも草生えるレベルでマイナーかも知れない。この地方の十八番ともいえる酒精強化タイプは現代のマーケットではウケが良くない様で、Condado de Huelva(コンダド・デ・ウエルヴァ)ではライトな辛口白ワインにシフトしていて、従来の酒精強化ワインは日本には先ず入ってこない。
Montilla - Moriles に於けるワイン造りの歴史は紀元前8世紀まで遡るとされ、此処で培われたメソッドがヘレス・マラガでも使われて行ったという歴史がある。そして「パクリ」に当る 2地域の方がマーケットでは成功を収める形となり、モンティーヤはその陰で極めてマイナーな地位を甘受する破目になってしまった。Montilla - Moriles の特徴を作り上げているPX という葡萄が、同時に弱点にもなってしまうとも言える。この品種は収量を上げる事が出来ないのである。生産量が稼げないから大きく売り出すのも難しいとなるとメジャーには成れない。
マイナーでも良い、逞しく格調高くブレずに生き続けて愛好家を楽しませて欲しい! メジャーになれば良いというものではない! 物の解る人は解るのである。



関連記事=そうだ、Sherry を飲むべし! Part 1  Part 2   Part 3




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アンダルシア、それはスペインでも最南部で地中海と大西洋に面した場所で、ジブラルタル海峡を挟んでモロッコと向かい合う。主要な場所としては、Sevilla (セヴィーリャ)、Cordoba (コルドバ)、Màlaga (マラガ)、Granada (グラナダ)、Jerez de la Frontera (へレス・デ・ラ・フロンテラ)といった町がある。世界遺産も多く存在し、白い壁の建物が並ぶ街並みが彼方此方にある。
モロッコにも近い場所にあるという事から、アラブ勢力の支配を受けていた時代もあり、イスラム様式の建築物のみならずイスラム圏のテイストが色濃く感じられる場所も多い。又、フラメンコの本場もこのアンダルシアである=Sevilla が発祥の地。


この地方の特産品というと…、そこはスペインなのでオリーヴや生ハムは直ぐに出て来る。へレスやカディスの様に海に近い所なら魚介類やその加工品というのもアリだろう。
この他はというと、アンダルシアといえは何と言ってもシェリー!


シェリーとは、Jerez-Xérèz-Sherry なんて3ヶ国語併記の珍しい形になる D.O.(denominación de origen=産地統制名称)を持つあの酒精強化ワインである。Jerez de la Frontera (へレス・デ・ラ・フロンテラ)、El Puerto de Santa Maria (エル・プエルト・デ・サンタマリア)、Sanlùcar de Barrameda (サンルカル・デ・バラメダ)という3つの地域で生産され法に定められる一定の要件を満たす物がシェリーを名乗れる。

アンダルシアで産されるワインといったら、結局シェリー以外は思い浮かばない=直ぐには他の名は出て来ない。ぶっちゃければこれが現状ではないか。
そこで先ず、同州で設定されているD.O. は幾つあるだろうか?
それが意外と少ない。
(Ⅰ)Jerez-Xérèz-Sherry y Manzanilla Sanlùcar de Barrameda
(へレス・ケレス・シェリー・イ・マンサニーリャ・サンルカル・デ・バラメダ) 
(Ⅱ)Montilla - Moriles(モンティーヤ・モリレス) (Ⅲ)Condado de Huelva (コンダド・デ・ウエルヴァ)
(Ⅳ)Màlaga (マラガ) (Ⅴ)Sierra de Màlaga (シエラ・デ・マラガ)


実を言うとたったこれだけである。この中でいえば(Ⅰ)が断トツメジャーで他を圧倒している。
嘗ては(Ⅳ)のマラガも酒精強化ワインとして、又甘口のデザートワインとして人気があったものの、現代では世間のニーズに合致しなくなりその地位と人気は低下していった。ただ、又近年になって復活の兆しも見せている。主要品種は Pedro Ximénez 並び Moscatel で、これを収穫後天日干しにしてから醸造、発酵の途中で酒精強化を行い発酵も止めて糖分を残して甘口にする。(Porto =ポルトに近いやり方)
これに対し、Sierra de Màlaga のD.O. では赤・ロゼ・白の普通のスティルワインが生産される。


これに加えて(Ⅱ)(Ⅲ)もシェリーに近いタイプのワインが多いので、アンダルシアはフォーティファイド系のワインの宝庫であるという事になる。この背景には温暖過ぎる気候並びレコンキスタ以降近世に至るまでの歴史があると推察される。
この地方では夏場になると最高気温が40度に達する事態が頻発する上に、雨量もかなり少ない。このような条件下では葡萄は焼けた様になり易く酸も育たないから、通常のスティルワインの生産にはあまり向いていない。
15世紀辺りからアンダルシアのワインは広範囲に輸出されていたが、その時代は勿論リーファーコンテナなんて無かったから、熱劣化に強いフォーティファイド系ワインが有利だった…そう考えれば合点が行く。


前述の通り、アンダルシアではシェリーが無双してしまう訳だが、そのオルタナティブとなり得る存在はあるのか?
あるとすれば、質という部分に於いてはへレス同様とよく似たキャラのワインを産する Montilla - Moriles (モンティーヤ・モリレス)様ではないか。最近になってそのモンティーヤの面白さが判って来た小生である。


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Montilla - Moriles の代表的生産者、先ずは Alvear (アルヴェアル)の中でもプレミアムレンジの逸品達を。
左画像=Fino CB (フィノ・セ・ベ)15度 葡萄はPedro Ximénez (ペトロヒメネス)100%で、フィノでも10年前後熟成した物をボトリング=フロール(flor)が生きていられる限界の年数近くまで熟成した事になる。19世紀初頭にセラーマスターを務めていたCarlos Billanueva (カルロス・ビジャヌエヴァ、そこはVillanuevaではない)のイニシャルを冠してCB と名付けられた自信作。確かに華やかさと深みがあって且つ価格も控えめで小生のお気に入りとなった。
右画像=Oloroso Asunción (オロロソ・アスンシオン)並びに Amontillado Carlos Ⅶ(アモンティヤード・カルロス7世)共に度数は19%で20年以上の熟成を経る。
Oloroso は酒精強化をして、Amontillado は酒精強化をしていないというのだが、自然発酵だけで15度を超えて酸化熟成に耐えられる度数まで行くとはなかなか考えにくい。モンティーヤのワインで Fino 並び Amontillado では基本的に酒精強化をしないとされるが、それは使用する葡萄がペトロヒメネスという品種は糖度が非常に高くなる=完全発酵で高い度数が得られる事に由来している。


ところで、Jerez-Xérèz-Sherry と Montilla - Moriles はどう違うのか?
そんな所まで1記事でやろうとすると長くなるので、そこはPart 2 に譲りたい



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Alvear に続いてこちらもモンティーヤでは有名な Toro Alvará (トロ・アルヴァラ)
1922年発足のこの作り手は極甘口の Don. PX (ドン・ぺーエキス)シリーズで有名だが、Fino・Amontillado・Oloroso 等々色々なタイプを作っている。


左画像の2種類だが、左は Marqués de Poley Oloroso (マルケス・デ・ポレ・オロロソ)
アルコール発酵が終った所で更に酒精強化されてそこから10年以上の酸化熟成を経て瓶詰めされる、度数は17度。
右は Fino Eléctrico (フィノ・エレクトリコ)Eléctrico の名は Alvará が創業に当って購入した建物が以前発電所だった事に由来する。地元でこの蔵のワインを買う際は「電気ショックをくれ!」等というのだとか。フィノは10年熟成で度数は15%


次に右画像の2点。左は Amontillado Viejisimo Sorela 1922 (アモンティヤード・ヴィエイシモ・ソレラ1922)
Marqués de Poley シリーズの最高傑作ともいうべき物でソレラシステムで35年程度の熟成とされる。度数は21度。小生も以前に 1本購入して飲んだが、さすがというべき出色の逸品
右=Marqués de Poley Cream (マルケス・デ・ポレ・クリーム)度数が17%の甘口でフィノ・オロロソ・PX を40・30・30の割合でブレンド。





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