去年2回目の鶴橋という話になるが、それは11月末の事だった。その日は神戸のホテルをチェックアウトした後、午前中は西三荘に飛んで京阪を撮影、正午前から中津~十三間の淀川で阪急神戸線を撮影、午後は近鉄奈良線を撮りに額田~石切間の S 字カーブに繰り出した。この S 字カーブは一昨年に続いて2年連続となったが、一昨年の時は空模様に恵まれなかったのでそのリヴェンジという意味合いも兼ねてだった。
2016年11月の作例 5800系DH03 編成の急行大阪難波行き
2016年11月の時は天候に恵まれなかったが、日が差した時のマシなショット
2017年11月の作例 3200系KL02 編成・急行大阪難波行き
こちらは2017年に訪れた時の作例、天候はほぼバッチリ。背景にある桜の紅葉が残っていてくれてそこは助かったのだが、時期が時期だけに線路際の木の陰が早々と被って来るのは大変辛かったorz
それに対応して構図の変更を行っていったら最終的にこういう絵になってしまった。
この時期に近鉄奈良線であれば、東花園駅西側で撮るというのもアリではないかと思う小生である。
撮影終了後に石切駅そばの喫茶店で一息ついてその後急行で鶴橋へ。別に鶴橋界隈の散策が目的ではなく、目指す所は別にあったのである。その場所とは生野区中川にあるイタリアワインで有名な酒販店であった。石切出発前にアポは取っていたので、空振りという事は無いと判っていた。
鶴橋駅でタクシーを拾おうとしたが、何処で拾えるかが良く判らない。まともに区画整理されている様には見えない所で方向感覚も狂い易いのか駅の周囲をグルグル。
ただ、そういう中でも高架下で自家焙煎コーヒーの業務卸兼小売みたいな小さな工場も発見。後で調べたら結構有名な所らしい。
その店は今里筋から近いものの、鶴橋駅からの徒歩だと結構な距離があったのでタクシーを利用して店に行った。中川2丁目の交差点付近でタクシーを降りて数十メートル程西に入ると、商店街の様で住宅地の様な少々鄙びたマイナーな感じの街区であのコ〇ア〇タウンも見えてくる所にその店はあった。
狭いセラーの中にやや雑然と詰め込まれたワインの中から小生はこの2本のボトルをピックアップ!、何れもBarolo (バローロ)の中でも優れた生産者達の結構な名品
左は何と1974年・Ceretto(チェレット)の Barolo Grignore(バローロ・グリニョーレ)
1960年代以降一気に名門の地位を築いたCeretto 。1974年の Barolo はなかなかの出来で、大変オールドでレアな掘り出し物。相場よりかなり安く買えるという幸運に感謝。
枯れてきてはいるとは思われるがまだ充分活きている可能性は高い。
右は Cavalltto (カヴァロット)の Barolo Riserva Vignolo (バローロ・リセルヴァ・ヴィニョロ)2007
このCavallotto も非常に優れた作り手として有名で、ナチュラル&クラシックという感じの作りがウリ。このワインは5年もスラヴォニアン・オークの大樽で熟成してから瓶詰する。あと5年以上は寝かせようと思っている。
色々とお話をさせて頂きながら、その中で結構ためになる事も聞けた。正確には覚えていないが、40分以上はいただろうか?
荷物があったので、最後にこのボトル達を発送してもらうべく手続きを行って店を出ようとした時、鶴橋駅への道順を教えられた。(小生は今里筋に出てタクシーでと思っていたのだが・・・)
あのコリアンタウンの中を突っ切り大きな通りに当ったら右に曲れという話なのだが、最後はダメ押し気味に
「拉致されない様にくれぐれも気をつけて!」
冗談とも本気とも付かない様なノリのこの一言、「何ちゅう所やねん?ここは!」と心の中でツッコミを入れてしまう小生だった。
店を出て約2分程でコリアンタウンのゲートを潜る。18時前だというのに意外とひっそりしていた。キムチ屋が所々で店を開けていたが、大部分は既に店仕舞。後に聞いた話だが、コリアンタウンは朝が早い代りに店仕舞もやたら早いらしい。そこから数分でコリアンタウンを脱出し大きな通りに当る。桑津から鶴橋・森之宮を経由して京橋まで北上する道らしい。
その道を北上し、近鉄大阪線の高架が見えて鶴橋駅付近に到達するも、そこから駅に入る所で迷路の様な狭い路地を歩く。そこはまさにディープな大阪のジャングル。闇市みたいだとまでは言わないが、21世紀とは思えないような光景に出くわす。大阪の一部の日常が東京の人間である小生にとっては非日常の異次元空間。「ネットで見れるからそれでいいや」、ではなく彼方此方色々と歩く事だけでも勉強になる。ライブな経験や情報は強い。
8両で名古屋に向うアーバンライナー 2013年11月・大和高田~松塚間
鶴橋から一旦大阪上本町に行きそこで一休みしてアーバンライナーのチケットを買い(しかもDX シート)、地上ホームを暫くウォッチしてから地下に下って19時03分にアーバンライナーに乗り込みそのまま名古屋に向った。その後は名古屋に寄れた序でにお気に入りのバーに久し振りに顔を出してから日付も変わる頃夜行バスに乗り込み帰京。東京に着いたのは未明の時間だったが、そこからは東京の日常に戻った訳である。
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2016年11月の作例 5800系DH03 編成の急行大阪難波行き
2016年11月の時は天候に恵まれなかったが、日が差した時のマシなショット
2017年11月の作例 3200系KL02 編成・急行大阪難波行き
こちらは2017年に訪れた時の作例、天候はほぼバッチリ。背景にある桜の紅葉が残っていてくれてそこは助かったのだが、時期が時期だけに線路際の木の陰が早々と被って来るのは大変辛かったorz
それに対応して構図の変更を行っていったら最終的にこういう絵になってしまった。
この時期に近鉄奈良線であれば、東花園駅西側で撮るというのもアリではないかと思う小生である。
撮影終了後に石切駅そばの喫茶店で一息ついてその後急行で鶴橋へ。別に鶴橋界隈の散策が目的ではなく、目指す所は別にあったのである。その場所とは生野区中川にあるイタリアワインで有名な酒販店であった。石切出発前にアポは取っていたので、空振りという事は無いと判っていた。
鶴橋駅でタクシーを拾おうとしたが、何処で拾えるかが良く判らない。まともに区画整理されている様には見えない所で方向感覚も狂い易いのか駅の周囲をグルグル。
ただ、そういう中でも高架下で自家焙煎コーヒーの業務卸兼小売みたいな小さな工場も発見。後で調べたら結構有名な所らしい。
その店は今里筋から近いものの、鶴橋駅からの徒歩だと結構な距離があったのでタクシーを利用して店に行った。中川2丁目の交差点付近でタクシーを降りて数十メートル程西に入ると、商店街の様で住宅地の様な少々鄙びたマイナーな感じの街区であのコ〇ア〇タウンも見えてくる所にその店はあった。
小生の予想を裏切る地味で古臭い小さな店でイタリアワインで有名な酒屋とは到底思えない外観。ワインの事を取り仕切られている方と御挨拶をさせて頂いた後、早速セラーを覗かせて頂く事とした。
セラー手前に大きな台があったのでそこに荷物を置かせてもらおうとすると・・・、
セラー手前に大きな台があったのでそこに荷物を置かせてもらおうとすると・・・、
「外から見えてしまうのでその場所に置かないで下さい」「その場所だと置き引きに遭います」
と言われて少々フリーズ気味になりながらも外から見えない物影に荷物を移した。
荷物を置こうとしたのは店の中、店自体は小さいので直ぐに店の方の眼は届く。そんな状況でも置き引きが多発するってどんなに治安悪いねん! リオ・デ・ジャネイロ(Rio de Janeiro) か此処は?日本違うやろ!とツッコミたくもなる
大阪の犯罪率は確かに高い。この近隣の新今宮なんぞ検索すると治安が悪いという言葉が候補に直ぐ出てくる。環状線の南側エリアはガチでそんなに治安悪いんか?
狭いセラーの中にやや雑然と詰め込まれたワインの中から小生はこの2本のボトルをピックアップ!、何れもBarolo (バローロ)の中でも優れた生産者達の結構な名品
左は何と1974年・Ceretto(チェレット)の Barolo Grignore(バローロ・グリニョーレ)
1960年代以降一気に名門の地位を築いたCeretto 。1974年の Barolo はなかなかの出来で、大変オールドでレアな掘り出し物。相場よりかなり安く買えるという幸運に感謝。
枯れてきてはいるとは思われるがまだ充分活きている可能性は高い。
右は Cavalltto (カヴァロット)の Barolo Riserva Vignolo (バローロ・リセルヴァ・ヴィニョロ)2007
このCavallotto も非常に優れた作り手として有名で、ナチュラル&クラシックという感じの作りがウリ。このワインは5年もスラヴォニアン・オークの大樽で熟成してから瓶詰する。あと5年以上は寝かせようと思っている。
色々とお話をさせて頂きながら、その中で結構ためになる事も聞けた。正確には覚えていないが、40分以上はいただろうか?
荷物があったので、最後にこのボトル達を発送してもらうべく手続きを行って店を出ようとした時、鶴橋駅への道順を教えられた。(小生は今里筋に出てタクシーでと思っていたのだが・・・)
あのコリアンタウンの中を突っ切り大きな通りに当ったら右に曲れという話なのだが、最後はダメ押し気味に
「拉致されない様にくれぐれも気をつけて!」
冗談とも本気とも付かない様なノリのこの一言、「何ちゅう所やねん?ここは!」と心の中でツッコミを入れてしまう小生だった。
店を出て約2分程でコリアンタウンのゲートを潜る。18時前だというのに意外とひっそりしていた。キムチ屋が所々で店を開けていたが、大部分は既に店仕舞。後に聞いた話だが、コリアンタウンは朝が早い代りに店仕舞もやたら早いらしい。そこから数分でコリアンタウンを脱出し大きな通りに当る。桑津から鶴橋・森之宮を経由して京橋まで北上する道らしい。
その道を北上し、近鉄大阪線の高架が見えて鶴橋駅付近に到達するも、そこから駅に入る所で迷路の様な狭い路地を歩く。そこはまさにディープな大阪のジャングル。闇市みたいだとまでは言わないが、21世紀とは思えないような光景に出くわす。大阪の一部の日常が東京の人間である小生にとっては非日常の異次元空間。「ネットで見れるからそれでいいや」、ではなく彼方此方色々と歩く事だけでも勉強になる。ライブな経験や情報は強い。
8両で名古屋に向うアーバンライナー 2013年11月・大和高田~松塚間
鶴橋から一旦大阪上本町に行きそこで一休みしてアーバンライナーのチケットを買い(しかもDX シート)、地上ホームを暫くウォッチしてから地下に下って19時03分にアーバンライナーに乗り込みそのまま名古屋に向った。その後は名古屋に寄れた序でにお気に入りのバーに久し振りに顔を出してから日付も変わる頃夜行バスに乗り込み帰京。東京に着いたのは未明の時間だったが、そこからは東京の日常に戻った訳である。
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