Dufftown 街角ミュージック

穏健主義の波とマイナーパワーがこの世を救う

2015年01月

去年、恵比寿の或るワインショップで白ワインを少々買い足そうかと思った際に購入した物を紹介したい。
そもそも、Jura のワインなんて元々飛付くような人は日本では殆どいない。
ジュラ地方といえば、Bourgogne の東隣に当るのだが、そこから東に向かって山を越えればスイスになってしまう。
フランス国内の主要なワイン産地の中でも冷涼な部類に入るだろうが、ワインよりComté(コンテ)、Mont d'Or(モンドール)といったfromage (フロマージュ、即ちチーズ)の方が日本では有名である。


jura07macle01白の主要品種はSavagnin(サヴァニャン)Chardonnay(シャルドネ)Altesse(アルテス)あたりで、赤ならPinot Noir(ピノ・ノワール)、Poulsard(プルサル)、Trousseau(トゥルソ)等。この地域の銘醸としては、何と言ってもChâteau Chalon 等 のVin Jaune (黄ワイン)が有名()だが、こちらは通常の白ワイン

色はゴールドに近いイエロー Chardonnay とSavagnin が凡そ3:2という配合らしい。そうはいっても、粕取りブランデー的なグラッシー感がいきなりお出迎え。少々Vin Jaune を想起させる展開。
そこからシナモン、クローブ、そしてマンゴー、パイン、洋梨白桃ミラベル、黄桃胡桃、更にはラズベリー

酸は堅牢だが、これが良質。旨味に繋がる様な感じで、これ自体に熟度がある。幅広くウケる感じはないが、両品種の融合感、諄さを出さずにしっかり主張したっぷり爪痕を残す所は評価すべし。きっちり冷やさず、白ワインとしては高めの温度で楽しむべきかもしれない。敢えて樽の中で酸化を進めさせている印象があるので、ウイヤージュ=補酒を行わないか、最低限以下に抑えている可能性がある。

このMacle という作り手はジュラ地方でも有数のつくり手で、欧州での人気は高いらしい。銘醸Vin Jaune も勿論手掛けるが結構高価になる上に、日本での入手はかなり困難。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けてみると…、17.5/20


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jan. 2015)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



)Savagnin(サヴァニャン)100%でつくられる特殊なワインで、非常に長熟なワインとしても有名。
樽熟の間ouillage (ウイヤージュ=補酒)はせず、酸化が進み、フルールという被膜を作る。このプロセスでワインは黄金色になり、独特の風味が付くので、樽の中で最低6年間熟成しなければならない上にsoutirage(スティラジュ=滓引き)も禁止。ボトルも620ml という特殊サイズ。




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pradeaux97a


pradeaux97b1997というとフランスワインについては、一部を除いて難が多く、総体的にあまり評価は良くない。

ただ、そういう中に於いて、Bandol を含むプロヴァンス(Provence)一帯は非常に良い出来だったと聞いて、一昨年に買ってみた。
Bandol といえば、中心品種はMourvèdre であり、この葡萄の特性上、結構な忍耐を強いるワインと言えるであろう。そして、このCh. Pradeaux やDom. Tempier は有名な作り手である。


色はやや赤茶が交りかけたガーネット 薬草系リキュール類、昔のベルモットロッソなめし皮、邪門紅茶、リコリス、シナモン、ビターチョコ、エスプレッソリキュール、クローブ、クミンチェリーブランデーブラックベリー等の黒果実類ラズベリー等の赤果実類。赤系と黒系がポジションチェンジしながら入り混じる。

時間経過と共に、厚みも出て来る。まだ結構タニックな所があり酸もしっかり主張する、和三盆的な甘さを感じさせる果実感が感じられる。出汁の効いた感じが出て来ていて、且つ梅酒の様な喉越しもある。各要素の溶け込みは良くシームレスな躯体になっていてバランスとしてはかなり良い、ワインらしいワイン。少々残念なのは、フィニッシュにややドライな一面があり、アフターがmedium long という点。

Les Meilleurs Vins de France
風に点を付けるとするなら…、17.5/20


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(2015年1月)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。




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