嘗て阪急の帝王と云うべき存在だった車といえば、紛れもなく6300系である。
1975年から従前の2800系に代って京都線特急車の座に就いたこの車は、当時のライバルだった 京阪3000系(初代) 国鉄新快速153系 を向こうに回しての大立回りで、競争で遅れを取っていた阪急の救世主にもなった。
競争で遅れを取り闇夜を彷徨う如きだった?阪急京都線に御来光を齎したのであった。
そして言うまでもなく、関西私鉄界の大カリスマの一角を占めた。


長い間、十三~大宮間ノンストップだった特急が1997年、高槻市に停車する様になり、これを契機にして特急が速達性を捨てて、21世紀に入ると「特急の急行化」が一気に進んで行った。
そしてこれに呼応する如く、6300系も三十路を迎えた丁度その頃、9300系が登場。当然の如く帝王の座から滑り落ちて行った。2ドアで車端部に偏るという「特急車らしさ」が仇となったのである。
2008年に6356F=第7編成が廃車になり、以降6355F6357F6330F(変り種の6330系) という具合に4編成が廃車となり、6353F・6351F・6352F という順で嵐山線用に減車と仕様変更が行われた。
2010年2月、京都線特急としてのラストランを迎える。ただこれも、 500系のぞみ ラストランと思いっきり被る形になってしまうという悲劇に見舞われてしまった。


それ以来、京とれいんとなった6354F については、阪急京都線を土休日に撮影する機会自体殆ど無い為、撮影は2回だけのみに留まっていた。



先月末、関西方面に行く機会があったのだが、その初日が日曜に当たった。しかも朝方こそ曇った時間も少しだけあったが、それ以外はほぼパーフェクトな晴れ。
朝方は神崎川の土手から阪急神戸線を撮影。神戸線の撮影も29ヶ月振りとなってしまったが、約2時間に渡って結構な釣果だったと思う。
何でそんな所でと思われるかも知れないが、阪急撮るなら梅田行きを狙いたい。神戸線は秋冬向きの撮影地が多いのも事実であるから、春夏の時期に神戸線の梅田行きを良好な光線状態で狙える場所は此処しか思い浮かばなかった。(Google ストリートビュー等を使って事前に研究してはいたのだが)


hk1007@kzkgw01

1000系1007F特急梅田行き
京都線の1300系は撮影しているのだが、神宝線仕様の1000系は初撮影となった。
ただ、何と言っても向う岸のフェンスが邪魔!それさえなければイイ感じの撮影地になるのだが…
ネットを使って下調べしても、意外と気付かない事も多い。実際に撮影してから「あれっ? えぇ?」というケースも多い


hk7010@kzkgw01

7000系7010F特急運用
2013年にリニューアルはされているが、先頭部分の車番を横河に移したため、ヘッドマークが無いと間抜けな感じに見えてしまう。いっその事、7008F の様に顔面整形もやってしまえば良かったのに。(これ以上顔面整形するカネはないらしい


hk8003@kzkgw01

8000系8003F の普通運用
前面部の車番が横にずらされているが、8000系の様な額縁フェイスだとまだ見られる感じか。
実際に撮影してみると、120~130mm相当で、先頭パンタは2丁ともそれなりに上手く抜ける。妥協を強いられる点は多々あるが、神戸線の春夏用撮影地としては貴重かも知れない。


神戸線自体、この記事のメインの話ではないので、これ位にしておくとして…
その後昼時は鶴橋に移動して、結構有名なスーパー銭湯一風呂浴びて更にはビール中ジョッキ。気分爽快で戦闘モードに戻り、先ずは京橋経由で寝屋川市へ。

駅前では「ねや音」というステージイベントが行われていたので一応覗いてみた。それは駅東側の小さな広場でこじんまりと行われていた。草加駅前のMusic Rainbow を小さくした感じというとイメージし易いか。地元のNPO が主催して月1回程度開催されているらしい。

その日はほぼ快晴、しかも13時過ぎなんでトップライト、ステージは北向き。故に光線状態は最悪に近い、この後曇る気配もない。しかも、面子を見てもあまりピンと来ない(小生は関東の人間なので当り前だが)。
折角関西まで来たのだからこんな時はやっぱり撮り鉄

そして場合によっては夕方前に寝屋川に戻っても良いという考えになり、京阪+モノレールで南茨木に移動。着いたのは14時半過ぎ、バリ順タイムの始まりであった。
この日は試運転が無かった為か、集う人間も小生含めて3人程で、静かにマッタリ撮影開始。この場所は4月や8月あたりが最適かも知れない。


hk7305@mib01

7300系7305F・普通天下茶屋行き
DA star 50-135mm のワイド端を使って撮ってみる(75mm相当)
これはこれでそれなりに良くは見えるがシャッターを切るタイミングが難しい。60mm程度(90mm相当)のところにセットして画角を少々変更


hk9307@mib01

京都線の現・特急車9300系・9307F が前職特急車の露払い的役割を果たした格好だが、9000 / 9300系の妙に丸っこいスタイリングは、他の車輌が角張っている事もあってか少々気になってしまう。



そして、この日午後のメインイベント!真打登場!
6354F 京トレイン特急の続行のスジに入る快速特急運用である。


hk6354@mib02

15時を少々過ぎてホンマにバリ順! 休日の京都線でこれを撮らずして何を撮るのか?
この日の昼時にも十三駅で目撃しているが、快速特急といいながら、特急より遅い。混雑緩和には貢献出来ない。今や不要論まで出る始末。
不要論を唱える輩はこの名車6300系及び阪急京都線を冒涜しているとしか思えない。
今でもその存在感はクラウンジュエルというレベルである、9300が幾ら足掻いてもこの領域に到達出来まい。
このレジェンダリーな名車を久し振りに、快晴の空の下で撮れた事に感謝!





4月でこんな快晴も結構珍しいので、勿論その後もまだまだ撮影継続…


hk7303@mib01

7303F 準急 梅田行き
前出の7305F 同様に2014年のリニューアルと共に貫通扉のガラスが下に伸び、制御方式も界磁チョッパから VFD()に変更されている。
7300系8連車の更新だが、例の顔面整形は7320F のみに留まり、残りの編成については制御方式変更が主になり見た目はあまり変わっていない。

7000 / 7300系のリニューアルを総体的に見ると混迷が感じられる。最初にやった7008F 顔面整形のインパクトが強かった上に、その後のトーンダウン(簡略化)が目立つ。特に7000系は数が多い事もあってか、リニューアルのペース自体が遅く、その間にリニューアル内容も数回の変更を経ている。
このスローペースと混迷は阪急の置かれた経営状態を如実に示しているといっても否定は出来まい。


hk8332@mib01

8332F+8313F 古都ラッピング車、こちらも 準急 運用
2015年1月17日から開始されたこのラッピング、去年3月までの予定が今年11月まで延長となった模様。この日の朝、小生は神戸ラッピングの8032F+7017F に乗車しているのであった


背後の集合住宅が如何せん邪魔! 被り付いて正面気味に望遠で切り取るのが正調というのも頷ける
どちらにせよあのボックスが厄介(以前は無かった気がするのだが…)
今迄厭と言う程撮影させられてきた3300系は殆ど来ず、5300系はやたら多かった。


osk66612@mib01

サブキャストの役割を果たす大阪市交通局66系 第12編成なので中期型車
阪急の路線を走る唯一のステンレス車、2012年からリニューアルが始まっているがそのペースは実にゆっくりで、小生はまだ更新車の姿を見た事がない。

南茨木で結局16時直前まで粘ってしまい、近くの建物の影が線路上に落ちてきたので撤収。寝屋川に戻る事も諦め、駅ビル内の喫茶店でレイコ(関東ではアイスコーヒー)と共にgdgd と一服。
でもそこで、グランフロント大阪に直行すれば、公認路上ライブが見られるかも知れない!と気を取り直し、5300系 準急 で梅田に向かった。
着いたのは17時、約1時間だけMUSIC BUSKER UMEKITA 公認路上ライブを観られた。
こんなの川崎や草加で慣れっこなのだが…、年に数回しか行かない場所で、勿論初対面で再び逢えるかどうかも判らない相手に対して、いつもと違うドキドキ感を味わっていた小生だった。
その時の絵は後日、別のネタとしてうp する事とする。


てなわけで、京トレイン以外の6300系の話はPart 2 にて!



)VVVF は和製英語で、正しい英語表記は VFD(variable-frequency drive)、AFD(ajustable-frequency drive)、簡略化してinverter drive 又は AC drive とも書く



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