このネタもいよいよ最終回、象の鼻テラス屋上を早々に後にして、臨港線プロムナードに移動。テラス屋上と高さはほぼ一緒だが、夜景スポットとしての認知度はこちらの方が全然上!

このプロムナードは貨物線の廃線跡で、以前は山下公園を貫いて山下埠頭に達していた。山下埠頭への延伸時に山下公園内を通る事に反対が多かった。ただ、小生的には山下公園というと高架線があるというイメージが長い事残っていて、それがいつの間にか撤去されたのを見た際に違和感を覚えた事を思い出す。
公園内の区間は景観の為に2000年までに撤去されたというのだが、景観に取り込む様に再利用出来なかったのかと個人的には思う。廃線前の事ではあるが、1980年にはC58+旧客というイベント列車が山下公園の中も含めて臨港線を走った事もあったのだから()、何か手はあった筈である。

現在、プロムナードとして残されているのは公園より西の区間(新港橋梁まで)であるが、横浜の名所の一つとして、市民が日常から行き交う生活歩道としてもすっかり定着している。
遊歩道としての供用開始は2002年になので、今年が15年目の一寸した節目となる。


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遊歩道の海側のサイドに構えてのショット、夜景としてほぼベストな色合いの空。こういう空色の出せる時間は長くないから時間を無駄に出来ない。
ランドマークタワーは税関や県警本部の陰に入ってしまうが、クイーンズスクエア、コスモワールドから赤レンガ、手前には象の鼻が入れられて、今や同所の御馴染みとなった光るパネルもしっかり見えるが、同時に如何にも工事中というスポットも入ってしまった(右側下部)


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ズームを活かして余計な所を外して撮る。


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税関のクラシックな佇まいを波長の長い街頭の光がオレンジに染める。もうお気付きとは思うが、手前の遊歩道は実際こんなグリーンに見えたりはしない。遊歩道の照明が水銀灯や蛍光灯の様な緑に写る光源だからと思われる。
オレンジグリーンネイビーの処理の仕方一つで絵が大きく変る。


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山下公園寄りに下がった位置から撮ってみると、船着場もフレームに入る。比較的賑やかなエリアをバックに、手前の比較的人気の少ない静かなスポットとのコントラスト。船着場のすぐ奥(画面中央辺り)がPart 4 で取り上げた象の鼻テラスである。
このプロムナード、税関辺りでカーブしているのだが、そのカーブしているところをもっと活かす構図を考えても良いのだが、ここはあくまでも15-30mmのテストという事である。例えば、アウトカーブ0度でカーブを強調という様な撮り方も無い訳ではないと思うが、ワイドでは上手く行かないだろう。

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緑の遊歩道(曝)を手前で強調する。色調もブルーグリーン系を中心に少し冷たくアレンジするのが都市夜景らしさを演出するポイントの一つか。
あくまでもレンズを通しての事だが、ここまでに映る光源も今時珍しいかも知れない。水銀灯や蛍光灯を使用した街灯も減っていて、LED が全盛になりつつある今の世である。


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税関側サイドを外して、三日月形が印象的なG. インターコンチネンタルホテルをど真ん中に。赤レンガもしっかり入れる様なアングル。
手前には船着場=ピア象の鼻が大きく入るが、18時手前という事もあり、この日最後の港内クルーズ船が客入れ中だった。


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港内クルーズ船の出発が18時を告げた。最後のショットとして船の光跡を入れた絵を撮ろうと狙ってみた。画面右サイド中程に小さく入ったが面白い感じにはならなかった。

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この遊歩道から大桟橋、ベイブリッジ方向を撮るとこういう感じで撮れる。
大桟橋埠頭ビルはに見えるが、これはあくまでもレンズ越しでに映るだけであって、実際はグリーンに光るわけではない。ただプロムナードや大桟橋埠頭がに映ったり、実際の見た目ではあり得ない絵が出来るのも夜景撮影の醍醐味であるとも言える。






smc1530aこのネタはあくまでも、「使ってみた件」という事なので、このレンズの全般的印象を最後に総括したい

何でという位デカくて重いが、そこはフルサイズ対応で、超広角用となれば仕方ないとも言える。レンズ自体大きく湾曲しているタイプなのでフィルターも付けられないから扱いには余分に気を使う。

このレンズをテストしたのは全て屋外で、アルミの中大型三脚を使用しての撮影だった。本音を言えば、高層建物の展望室からの俯瞰夜景も撮りたかったのだが、そちらは断念。
その大きな理由として、展望室みたいにスペースが十分でなく、卓上三脚等を使わざるを得ない所では、このレンズ自体が大き過ぎて非常に使いにくい 。ミニ三脚等とボディ底部の間にプレートでも噛ませて重量バランスの取れる形でセット出来れば可能性はある。


小生の場合、DA 14mm f2.8 とDA star 16-50mm f2.8 を所持しているので、今の様にAPSC を使う限りに於いては大金出してコイツを買うことはないと断言出来る。
DA 14mm、DA star 16-50 共々APSC 専用だが、使用条件やコンディションにも依るがまだまだしっかり使えるし、この15-30 と比べて大きく劣る様な要素は感じられない。




)横浜開港120周年号として1980年6月13~15日の3日間、C58-1号機の牽引で東横浜~山下埠頭間で運転された。旧客は青い車だったらしい。



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