Dufftown 街角ミュージック

穏健リベラルの波とマイナーパワーがこの世を救う

2016年9月、FC2 から移転。
Blairfindy1号2号から大文字左京(だいもんじ・さきょう)に改名しリスタート
旧名義の画像が混在しているのは御了承願いたい

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LONGMORN 1969 62.2% Gordon & MacPhail

Gordon and MacPhail(ゴードン&マクファイル)は超有名ボトラーでウィスキーラヴァーなら知らぬ者はいない。
そのCASK シリーズから1990年頃リリースされたこの一本、小生が体験したLongmorn の中でも完全に#1


lgmn69gm622b画像からも推測は付くと思うが、色はやや赤みがかったブラウン。ボトルのかなり下の部分を飲んでいる事を心にとめて見て頂きたい。だが、結論から先に述べれば、超悶絶モノである!!

初めは、綺麗なシェリー香から始まる。だが、それは全てを覆うような強さでなく、適度にナチュラルなメイクの様な感じであった様に思われる。
そこから、この年代のLongmorn にありがちなアレになる。バナナ、マンゴー、パイン、パッション、パパイヤといったあたりのトロピカルフルーツ一式とも呼ぶべきあの一団のflavors である。しかも、くどくなく流麗である。


さらに黄桃杏等が来て、アーモンドエッセンスがたたみ掛けて来る。 これで終わらないのがこのボトルの凄さ!
何やらアニスやカルダモンの様な風味が僅かにあると思ったら、その後追っかけてきたのは…。
おぉっと、Kirsch か?、Maraschino か?

Marc de Gewurtztraminer
だぁ~っ!! (註1) Gewurtztraminer の
Gewurtz はドイツ語でスパイスを意味し、スパイシー&フローラルな香味が特徴の葡萄品種である。Longmorn の持つスパイシーな一面がこの様な形で表れたと考えれば合点が行くが、こんなのは初めて。


アフターテイストは勿論長く、このGewurtztraminer 的な味もしっかり残る。

全体のシルエットを仮にワインに擬えるなら、Alsace のGewurtztraminer あたりのVendange Tardive 又はS.G.N. (註2) を熟成させてそこから残糖を取った感じか。
Longmorn に求めたい要素が殆ど余す所なく盛り込まれて、自然に華麗にスペクタクルを作り上げる、
究極悶絶のLongmorn !! 
京都の某有名店で頂いたのだが、その店のマスター以下バーテンさん達も奇跡の1本と絶賛していた。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けると…、19.5 / 20

60年代終盤蒸留のLongmorn はこのボトラーのBook of Kells から出ているが、この記事の1本とそれらとの大きな違いは…?
熟成年数の問題は大きいが、それだけでなく、スピリッツの時点での出来もかなり大きかったのではなかろうか?


(註1) Marc de Gewurtztraminer はAlsace で良く作られる粕取りのeau de vie 。Marc d'Alsace は樽熟成なしの透明な状態でボトリングされる事が多い。
(註2) Vendange Tardive は遅摘みの葡萄からの中甘口又は甘口ワイン、Alsace では貴腐ワインを S.G.N. = Sèlection des Grains Nobles と呼ぶ事が多い。



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※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Feb. 2012)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。

TAMNAVULIN 25yo 45% The Stillman's Dram

tmvu45stmd02Stillman's Dram の90年代後半位のボトルではないかという事で、このシリーズ自体が非常に高価で、個人的には恐怖のぼったくりシリーズと言いたくもなる。

このシリーズは、Whyte & Mackay がJim Beam 系列だった時に、傘下の蒸留所の物をシリーズ化して出した物だった様な気がする。他にはJura, Fettercairn, Tullibardine, Dalmore があった筈である。

UD Rare Malts の様な位置付けになるのかも知れないが、こちらは加水で、元々の価格もRare Malts より高価であった ( と思う )。


味は、やや香ばしく麦感・シリアル感が先行。この蒸留所は麦感主体の味になる傾向がある。麦感の後、多少ミント等のハーブ感。焼き立てのクッキー。
palate では麦感主体から、フルーティーな酒へと変化する。
青リンゴ、洋梨、キウィ、パイナップルあたりを中心に、焼いたcrème d'amande、オレンジ等が続く。加えてナッツオイルの様な香りも現れる。
返りもフィニッシュもそういう感じである。長期熟成品によくある特徴が交じっていると言えるかもしれない。
入りは麦系、返りはフルーティーという傾向である。


45度まで加水されているためか、全体的質感はソフト。 まぁ、秋の夜長にBobby Caldwell あたりでも聴きながら、まったりゆっくりやるのには良い選択かもしれない。ただ、如何せん価格が高過ぎる。
このTamnavulin(タムナヴリン)自体、あまり目にする事は多くないが、数年前のKingsbury Rarest and Finest や極最近で言えばD. Rattray 、Duncan Taylor (Peerless) から出た物の様に、秀逸とされるボトルもある。決して侮ってはならない蒸留所である


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けると…、17 / 20



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jan. 2012)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。

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Côte Rôtie Cuvée du Plessy 1995 Domaine Gilles Barge

世の巷はワインというと、Bordeaux, Bourgogne, Champagne ばかり取り上げたがるが…、 私は違う!この3ヶ所の物も飲んではいるが、私は敢てRhône を追いかけている。



cuveeplessy951995年というのはフランスワインの秀逸なvintage と評され、ローヌ北部も例外ではない。 Gille Barge(ジル・バルジュ)は日本にはなかなか入って来ない作り手。数年前、スポット的に少量が輸入されたが、それ以降は見掛けた記憶が無い。日本では無名でも、欧州での評価は高い。よって、生産量が非常に少ない事も相俟って、日本では入手が非常に困難になってしまう。(註1)

スタイル的にはクラシックな生産者である。ここの最上のワインがこのCôte Rôtie cuvée du Plessy である。côte blonde・côte brune 境界近くのLencement という比較的有名な畑の葡萄から作られている。もう1種、Brune というcuvée も存在する様であるが、葡萄の樹齢が若い様で、Plessy にはまだ及ばないらしい。

既に16年が経過している事もあり、全体が暗めのガーネットであった。色調は深いがクリアで凄く濃いという事は無い。実は味、香り共にまだ若さと堅さが残っていた。 Côte Rôtie で本当にSyrah 100% であるものは少ない筈である、実際にはViognier が僅かでも混醸される事が多い様で、この Côte Rôtie もSyrah 100% である様には思えない。

ノーズには混醸されるViognier の特徴的アロマ=ダージリンティーマスカットの僅かなニュアンスが感じ取れる。(註2)

全体的には、味わいも香りもトーンはやや暗め。でも、これでこそCôte Rôtie という感じである。カシス・ブラックチェリークランベリーブルーベリーの果実の要素。更には、なめし皮・Armagnac ・黒オリーブ等が続く。 更には、オイリーな部分と黒胡椒・五香粉・コリアンダー等のスパイシーな要素もしっかり感じ取れ、僅かにスモーキーさと西洋杉的ニュアンスもある。

ボディの厚みも優秀なレベルで、酸やタンニンは柔らかくはなっているが、まだ結構強い様である。sterness、austerity とcomfort が両立している。素直に伸びる様な長い余韻と相俟って、噛む様に飲めば、満足の行く充実感がある。 It's real and earnest !

ただ、本当のピークは2~3年先だったかも知れないので、少し惜しい気がする。もし、待てていたら、fascination & elegance がもっと引き出せたかも知れなかった。
Syrah は苦手という人が結構いる様であるが、こういうものを飲んでしまうと、嵌るのが必定かも知れない。ただ、個人的には、余り沢山の人に嵌られると競争倍率が上がって困る一面もある。愛好家が増えても割り当ては増えないであろうし…。
Bordeaux, Bourgogne, Champagne あたりに比べると、Rhône は評価され難い部分があるのは、実は日本市場に限った事ではないが…。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けると…、18.5 / 20

(註1) ローヌ北部の物はスポット的に輸入される事が以前はよくあったが、それが続かない。日本では人気が出難い上に、売る方も売り易くない。生産量の関係で割り当ても増えないので、継続的に輸入されない事が多い。売り易く利潤も乗せ易い物ばかり売ろうとして、それがさぞかし有難いものである様に誇張して売る側と、それをすぐに信じ込んで買ってしまう消費者のアホバカな日本市場の一端が見て取れる。
 (註2) Côte Rôtie に於いてはSyrah のみだと硬過ぎる酒質になる危険があり、酒質のバランスを整え、相乗効果でSyrah のポテンシャルを更に引き出すためにも、敢て少々の白ワイン用品種のViognier を混醸する。法律上は最大15%まで認められるが、大体は数%程度と思われる。




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Glenfarclas 21yo 51.5% for E.Giaccone (1970s)

gfc21giaccone515( これは2011年、Whiskylink に投稿した記事を再編集したものである )

歴代のGlenfarclas のボトルで最高評価の一本!
文句があるならかかって来い!


Giaccone 向けの21yo の43%は有名だが、このハイプルーフは意外と知られていない様である。私もウィスキー関係の海外サイトに記述があったので存在は知っていたが、実物は見た事もなかった。

流通は1970年代前半らしく、蒸留時期は1940年代後半から50年代初頭という事になる。
E. Giaccone (エドアルド・ジャッコーネ)というとMacallan を連想される方も多いであろうが、これもGiaccone の凄さを思い知らせてくれる。


色はかなり赤みの強いブラウン。 開栓当初は、シェリーの樽香がきつく、エグい位だった様だが、私が飲んだ時はまことに綺麗で上品で文句の付け様ないシェリー香。クリーミーな感じは殆ど感じられなかったので、クリーミーなシェリーカスクがお好みの方は違和感を感じられるかもしれない。
51.5%というハイプルーフな感じは殆ど無い、それ位風味は豊かと思われる。



味わいはノーズからフィニッシュまでほぼ一貫性があると思って良いだろう。エレメントとしては、先ずは極めて上質なシェリー香。麦感は然程強いわけではないと思うが感じ取れる。、干しブドウ、ラムレーズン苺、クランベリー、ラズベリーとそのリキュール黒スグリ、ブラックチェリー、チェリーリキュール…、カカオマス、クローブ、シナモン、黒胡椒も僅かに見てとれる。そして野薔薇を想起させる要素。ただ、それぞれの要素を単体で挙げるのが難しい程、一体感と融合感があったのも事実。アフターテイストも文句無し!非常に長かった!


Acquavite di Cereali 即ち穀物の蒸留酒とラベルにも書いてあっても、モルトウィスキーと判っているのに…、Sherry cask であるのに、全体的な印象として時折、Bourgogne grand cru さしずめ、Ruchotte Chambertin あたり、はたまた、時にはRhone の銘醸Côte Rotie( 殊にCôte Blonde区域産 )の長熟した物を連想させるものに見えた。

スコッチモルトの奥義と真の力の一端に触れたという気がする。近年の物とは、スピリッツの仕込みも樽の質も違うと言ってしまえば、お終いなのだが…。表現方法は色々あろうが、本質的に、強く、又極めて美しい液体の1つである。これは地球がひっくり返っても間違いない。
この様な味覚体験を出来た事に素直に感謝しなければならない。ウィスキーを含めたハードリカーは、ワインの代用として育ってきたという歴史があり、嘗てワインの代用としての役割を果たしていた時期があった、その事実を強く伺わせる味わいであるとも言える。


余談にはなるが、欧州を中心にフィロキセラが蔓延し、ワイン産業が壊滅的打撃を受けた時代があり、その間隙をぬってウィスキーが市場を伸ばした時期があったのは間違いない。 かの銘醸Montrachet と雖も、荒れ果てて牧草地になってしまうのではと言われた時もあった。
(Montrachet は禿げた丘という意味なので、特に悲惨に見えたかも知れないが…。)


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